0円で会社設立!freee会社設立の特徴とメリット、注意点を徹底解説!

2023.02.13

会社設立の手続きを一人で行うのであれば、サポートしてくれるサービスやツールを活用するのが効率的です。

会社設立に役立つサービスのひとつとして、freee会社設立があります。

freee会社設立は非常に便利なサービスながらも基本料金が0円であるため、会社設立のコストを最小限に抑えられますが、利用する前に押さえておきたいポイントも存在します。

今回はfreee会社設立の特徴や利用するメリット、注意点を紹介します。

会社設立に必要な手続きやコストについて以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。

 

CONTENTS

freee会社設立とは

freee会社設立とは、freee株式会社が運営する会社設立のサポートサービスです。

freee株式会社を利用することで、以下3つのステップで会社設立ができます。

 

  • 1.必要項目を入力して会社設立に必要な書類を作成
  • 2.ガイドに沿って会社設立に必要となる各種申請を実施
  • 3.ガイドに沿って会社設立完了後の各種手続きを進める

画面の指示に沿って入力や作業を進めるだけで、会社設立に必要な書類を簡単に作成できます。

電話およびメールのサポートサービスを無料で利用できるため、疑問や悩みがそのままになる心配もありません。

 

なおfreee株式会社はfreee会社設立以外にも、以下のように会社運営に役立つサービスを多数展開しています。

  • ・freee会計
  • ・freee人事労務
  • ・freee請求書
  • ・freee販売
  • ・freee創業融資

このうち、freee会計またはfreee人事労務の年間契約を行うと、freee会社設立の有料サービスである「定款準備」の費用が0円になります。

freee会社設立を使うメリット

freee会社設立はガイドに沿って必要事項の入力や作業を行うだけで会社設立を進められるサービスと紹介しました。

続いてはfreee会社設立を使うメリットを、より具体的に紹介します。

必要書類を簡単に作成できる

freee会社設立の大きなメリットは、サービスを利用することで必要書類を簡単に作成できる点です。

前述したようにfreee会社設立は、ガイドに沿って必要項目の入力や作業を行うだけで、会社設立に必要な書類を作成できます。

 

会社設立の必要書類は複数ありますが、なかでも特に重要かつ作成の手間が大きいのが定款です。

定款は会社運営に関するルールをまとめた書類で、会社の憲法とも表現されます。

 

定款の記載事項や内容には厳格な要件があり、不備や漏れがあると修正が必要です。

会社設立の知識や経験がない人が定款を作ると不備等が起こるリスクが高く、修正のために手間が大きくなる恐れがあります。

 

freee会社設立は入力が必要な項目がわかりやすく表示されているため、定款作成時の不備・漏れのリスクを小さくできます。

定款以外の必要書類もfreee会社設立で作成・出力が可能です。

 

会社設立に必要な書類を簡単かつ高い精度で作成できる点は、freee会社設立を利用する大きなメリットもいえるでしょう。

 

なおfreee会社設立には、書類の作成だけでなく、申請手続きに関するガイドも載っています。

書類を作成した後どうすれば良いかわからないという方も安心です。

会社設立のコストを抑えられる

freee会社設立を利用することで、会社設立のコストを抑えられます。

 

会社設立の費用は法定費用とその他の費用に分けられます。

法定費用は会社設立で必ず発生する費用です。以下の費用が該当します。

  • 定款用収入印紙代:紙の定款を用いる際に発生する費用。一律で4万円(電子定款の場合は不要)

  • 定款認証手数料:公証役場で定款の認証を受ける際にかかる費用。3万円~5万円、資本金の額によって変動

  • 謄本手数料:定款の謄本を作成する際にかかる費用。合計2,000円程度

  • 登録免許税:登記に際して発生する手数料。15万円~ 資本金の額によって変動

  • ※金額はすべて株式会社の場合

株式会社の場合、法定費用だけで合計20万円程度、紙の定款を用いる場合はプラス4万円かかります。

 

その他の費用として、実印作成代・印鑑証明書代・専門家報酬などが挙げられます。

会社設立の専門家報酬は5~10万円程度です。

 

freee会社設立は基本0円でありながらも、会社設立に必要な書類作成から手続きまで自身で対応できます。

freee会社設立を利用すれば専門家への依頼が不要になるため、高額になりがちな部分である専門家報酬を抑えられます。

 

またfreee会社設立は電子定款に対応しています。電子定款を利用すれば、定款用収入印紙代の4万円がかかりません。

freee会社設立で電子定款を利用するには別途費用5,000円が必要ですが、定款用収入印紙代より安価に抑えられます。

また前述したように、freee会計またはfreee人事労務の年間契約を行えば、freee会社設立の電子定款作成手数料が無料になりお得です。

法人の印鑑も併せて作成できる

freee会社設立のサービス内で、法人の印鑑の注文および購入も行えます。

 

会社設立に際して法人の印鑑を作成する必要があります。

印鑑の注文は特別難しいものではありませんが、会社設立に向けてさまざまな作業が必要な中では、なるべく手間を抑えられるのが理想です。

freee会社設立というひとつのサービスで印鑑の作成まで出来れば、それだけでも手間の削減を実感できるでしょう。

 

なおfreee会社設立で作成できる印鑑セットの内容は以下のとおりです。

  • ・実印
  • ・銀行印
  • ・角印
  • ・捺印マット
  • ・朱肉

材質は2種類から選ぶことができます。

会社設立後のサポートも充実している

freee会社設立では、会社設立後に必要な書類も作成できます。

 

単に会社設立と表現する場合、法務局への登記申請までを指すケースが多いです。

しかし会社設立が完了したあとも、以下のようにさまざまな手続きが必要となります。

  • ・税務署へ法人設立届出書など書類提出
  • ・都道府県税事務所への書類提出
  • ・社会保険関係の手続き

 

freee会社設立は会社設立後のサポートも充実しており、設立後に必要な上記書類の作成・出力もできます。

また法人用の口座開設に必要な情報の自動転記や法人用クレジットカードの申し込みといった手続きも可能です。

 

会社設立までではなく、その後のさまざまな工程にも役立ちます。

freee会社設立を使う際の注意点

freee会社設立はあくまでも会社設立の手間を簡略化するためのサービスです。

会社設立の代行を依頼できるわけではありません。

 

freee会社設立を使うことで会社設立の手間や負担を軽くできますが、自身で作業を行うのが大前提となります。

freee会社設立内にガイドや説明があるとはいえ、会社設立に関する注意点すべてが解説されているわけではない点にも注意が必要です。

特に節税をはじめとしたテクニックについては、freee会社設立に詳しい情報は載っていません。

 

専門家への相談ができるのは有料プランのみです。

無料プランでも電話やメールでのサポートは受けられますが、freee会社設立のコンシェルジュが対応するため、専門的な部分は相談できない点に注意しましょう。

 

freee会社設立は便利なサービスではありますが、それでもまったくの初心者が自身で会社設立を行うのは容易ではありません。

会社設立がはじめて・会社設立に不安がある場合、freee会社設立を使って一人で対応するのではなく、専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

freee会社設立は会社設立に必要な書類作成や申請手続きに役立つサービスです。

ひとつのサービス内で多くの作業を実施できるうえ、ガイドや説明も充実しているため、手軽に作業を進められます。

会社設立にかかるコストを抑えられる点も大きなメリットです。

 

ただしfreee会社設立はあくまでも会社設立をサポートするサービスであり、自身で作業を行う必要があります。

会社設立がはじめて・自身で正しく作業できるか不安な場合、freee会社設立を使うのではなく、専門家に代行依頼するのが安心です。

 

freee会社設立を利用する・専門家にサポートを依頼する、もっとも自身に合う方法を選びましょう。


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吉岡 伸晃
吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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