
ロゴは会社に必須のものではないため、会社設立時にロゴを用意していなくても問題ありません。
ただしロゴはブランディングをはじめさまざまな効果が期待できるため、会社設立前後の段階で用意しておくのが理想です。
ロゴは事業活動のさまざまな場面で用いるため使いやすさを考える必要があります。
一度制作したロゴを変える必要が起こらないよう、会社設立の段階でポイントを押さえて適切なロゴを制作することが大切です。
今回は会社設立時に押さえるべきロゴ制作のポイントについて詳しく解説します。
ロゴと同じく必須ではないものの会社設立時に用意するのが理想といえる要素として、ホームページも挙げられます。
ホームページ制作のポイントについては以下の記事をご覧ください。
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CONTENTS
会社設立時にロゴ制作は必要?

結論としてロゴは必須ではないものの、会社設立時にはロゴを用意しておくのが理想です。
ロゴを制作した方が良い理由として以下の5つが挙げられます。
- ブランディングになる
- ロゴは会社のシンボル・顔となる要素です。
- 会社設立直後からロゴを使った事業活動ができればブランディングを進めやすくなります。
- 他社との差別化につながる
- 事業活動を行う上で他社との差別化は必須です。
- 早い段階から差別化戦略を進めるためにも、ロゴを活用するのが理想といえます。
- 認知度アップに役立つ
- 会社名を文字や音だけで伝えるよりも、ロゴを活用した方が認知度アップにつながりやすいです。
- 従業員の帰属意識やモチベーションアップにつながる
- ロゴは対外的なブランディングだけでなく、従業員の意識をまとめ、帰属意識やモチベーションを挙げる効果も期待できます。
- 会社イメージやビジュアル面の統一化に効果的
- ロゴはホームページや販促物など、会社で制作するデザイン全般の基準となる要素です。
- 早い段階でロゴを制作すればデザインの方向性が明確になり、会社イメージやビジュアル面の統一化につながります。
会社設立時のロゴ制作方法

ロゴ制作の流れは大きく3つの工程に分けられます。各工程について詳しく解説します。
自社のイメージやミッション・ビジョンを明確にする
最初に行うべきなのが、自社のイメージやミッション・ビジョンの明確化です。
前章で、ロゴは会社のシンボル・顔となる要素であると紹介しました。
会社のコンセプトや雰囲気、コーポレートカラー等を最初に伝えるのはロゴです。
ロゴは会社の第一印象を大きく左右する要素といえます。
しかし、ロゴから受ける印象と会社の活動やミッション・ビジョンが乖離する場合、イメージの統一化ができません。
結果として、会社に対する印象が残らない可能性や、ちぐはぐなイメージによりかえって悪印象を与えてしまう恐れがあります。
以上の理由から、自社のイメージやミッション・ビジョンに合うロゴを作る必要があります。
ロゴデザインの方向性を定めるためにも、まずは消費者等に与えたいイメージや軸となるミッション・ビジョンを決めましょう。
商品・サービス・ターゲット層を決める
商品・サービス・ターゲット層の明確化もロゴ制作において大切な工程です。
特に大切なのがターゲット層の明確化です。
デザインの好みは個々人によって異なりますが、それでも属性によって大まかな傾向は存在します。
たとえば女性をターゲットにするのであれば、武骨なデザインよりも柔らかなデザインの方が効果的と考えられます。
また、商品・サービスについてもある程度構想を練るのが理想です。
たとえば植物系の商品をメインに扱うのであれば、ロゴに草木や花のデザインを取り入れるのが良いでしょう。
ターゲット層と商品やサービスが決まればデザインの方向性も固まるため、ロゴ制作を進めやすくなります。
デザイナーに情報を共有しロゴ制作を依頼する
ロゴ制作は自身で行うことも可能ですが、デザイナーに依頼するのがおすすめです。
デザイナーに依頼するメリットとして以下の3つが挙げられます。
- ・デザインの知識や経験を活かしたロゴを制作できる
- ・自身でロゴ制作をする場合に必要となる時間が空くため、別の作業に充てられる
- ・既存のロゴと似てしまう恐れや、意図せず著作権を侵害してしまうリスクを低減できる
ロゴは会社にとって非常に大切なものであるため、プロの力を借りるのが良いでしょう。
前述の「ミッション等の明確化」「ターゲット層の決定」は、デザイナーへ詳細な情報を共有するために必要な工程でもあります。
これらの情報を言語化できなければデザイナーに正しく伝わらず、イメージと異なるデザインになってしまう可能性が高いためです。
会社設立時のロゴ制作のポイント

会社設立時のロゴ制作のポイントを4つ紹介します。
シンプルでわかりやすいロゴにする
ロゴデザインに特別なルールはありませんが、シンプルでわかりやすいロゴにするのがおすすめです。
シンプルなロゴはパッと見ただけでデザインを把握できるため、短時間でも認知度を獲得しやすく、強い訴求が期待できます。
ターゲット層に響くデザインであれば、ロゴだけで好印象を与えられる可能性も高いです。
反対に複雑すぎるデザインでは、理解のために時間を要します。
短時間での印象付けができないだけでなく、ロゴが原因でストレスや悪印象を与えてしまうリスクも高いです。
ロゴは視認性の高さと訴求力の強さが大切なため、見ただけで理解できるシンプルなデザインにする必要があります。
また、使い勝手の良さという面でもシンプルなデザインの方がおすすめです。
使い勝手が大切な理由は「幅広く使えるデザインにする」で詳しく解説します。
先進性や成長性を考慮する
会社のロゴを作る際は、先進性や成長性を考慮することも大切です。
一度制作した会社のロゴは長く使い続けるのが前提となります。
ロゴの作り直しは手間がかかる上、それまでに構築してきたブランドイメージを崩してしまう恐れがあるためです。
そのため企業規模が拡大しても、会社設立時に制作したロゴを使い続けるのが理想となります。
「創業」「会社設立」といったイメージだけでロゴを作ってしまう場合、会社が成長するとロゴが合わなくなる可能性が高いです。
いずれ会社が成長することを考慮し、事業規模や会社の成長段階に関係なく使えるロゴデザインにしましょう。
幅広く使えるデザインにする
ロゴは会社のシンボルとなる要素のため、幅広く使えるデザインにすることが大切です。
ロゴを使う場面として以下の例が挙げられます。
- ・名刺
- ・会社のホームページ
- ・チラシやパンフレットなどの販促物
- ・商品のパッケージやタグ
- ・その他制作物全般
消費者の手に渡る商品だけでなく、会社に関するあらゆる場面でロゴを使用します。
もしロゴの使い勝手が悪ければ、使用する場面によってはロゴによる良い効果が期待できない可能性が高いでしょう。
前述した「シンプルでわかりやすいロゴにする」は、デザインの使い勝手という観点からも重要なポイントです。
ロゴを複雑なデザインにしてしまうと、ロゴを名刺やタグ等の小さな場所に使う時に細かな部分が潰れてしまう恐れがあります。
反対に、拡大したときにロゴが粗くなってぼやけてしまうリスクも高いです。
場面を問わず普遍的に使えるロゴにするためにも、シンプルなデザインが求められます。
モノクロでの視認性も考慮する
ロゴはカラーで制作するのが一般的ですが、モノクロでの視認性についても考慮が必要です。
ロゴは会社に関するあらゆる場面で使うため、モノクロで印刷・表示されるケースも多く存在します。
カラー前提でロゴを作ってしまうとモノクロになった時に見えづらく、ロゴの訴求力が大きく落ちる恐れがあります。
まとめ
ロゴにはブランディングや認知度アップ等さまざまな効果があります。
そのため会社設立の段階でロゴを用意するのが理想です。
ロゴは幅広い場面で使う上に長期にわたって同じデザインを使い続けるのが前提であり、成長性や使い勝手などのポイントを押さえる必要があります。
ミッションやターゲット層など、ロゴ制作の軸となる要素の明確化も大切です。
今回紹介したポイントを押さえて自社に合うロゴを制作し、ブランディングを成功させましょう。
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記事監修
BIZARQ株式会社代表公認会計士