スピーディーに資金調達!オンラインレンディングのメリットと注意点について解説!

2024.10.05

オンラインレンディングとは、申し込み・審査・融資実行まですべてオンライン上で完結する融資です。オンライン融資とも呼ばれます。

審査をAIが行う点が特徴であり、スピーディーかつ効率的な融資が可能となっています。

 

オンラインレンディングはオンラインで完結するという性質上、他の融資とは異なる特徴を有します。

そのため、申込をする前に仕組みやメリット・注意点をしっかり押さえることが大切です。

 

今回はオンラインレンディングについて詳しく解説します。

 

オンラインレンディングは性質上、創業期には利用できないケースがほとんどです。

創業直後から利用できる融資については以下の記事をご覧ください。

 

 

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CONTENTS

オンラインレンディングとは

オンラインレンディングとは、融資の申し込みから審査、融資実行まですべてがオンライン上で完結する融資です。オンライン融資とも呼ばれます。

 

オンラインレンディングの特徴の1つが、審査においてAIを活用している点です。

AIがさまざまなデータを分析することで、スピーディーで効率的な融資が可能となっています。

オンラインレンディングの流れ

オンラインレンディングの流れは大きく3つの工程に分けられます。

 

  • 1.オンラインで融資に申し込む
  • オンラインレンディングは申し込み手続きもすべてオンラインです。
  • 公式サイトの案内に沿って必要書類のアップロードなどを行い、申し込み手続きを進めます。
  •  
  • 2.AIによる審査が行われる
  • オンラインレンディングの大きな特徴が、AIを活用した審査を行う点です。
  • AIが口座の入出金履歴や顧客情報などさまざまなデータを分析して審査を行います。
  •  
  • 3.審査に通過した場合は融資が実行される
  • 審査に通過した場合は融資が実行されます。

以降の流れは通常の融資と同様です。返済計画の内容通りに返済を進めていきます。

 

オンラインレンディングでは、融資の担当者と直接会ったり人による審査を受ける必要はありません。

スピーディーかつ効率的に融資関連の手続きが完結します。

オンラインレンディングで用いるデータの例

前述のように、オンラインレンディングの審査ではAIによってさまざまなデータの分析が行われます。

オンラインレンディングで用いるデータの例は以下の通りです。

 

  • 財務諸表
  • 「バランスシートレンディング」と呼ばれるものでは、財務諸表のデータが用いられます。
  • 会計ソフトに入力された内容をもとに作成した財務諸表を分析して審査が行われます。
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  • 入出金情報
  • 財務データを使用せず、入出金情報に基づいて与信判断を行うオンラインレンディングも多いです。
  • 特に、金融機関が提供するサービスでは入出金情報がメインの情報源となります。
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  • 外部に投稿された利用者に対する評価
  • ECサイトの売り上げデータや決済サービス上のデータなど、取引履歴をもとに返済能力や信用力を判断するサービスもみられます。

オンラインレンディングの種類

オンラインレンディングの種類は大きく3つに大別されます。

スコアレンディング

スコアレンディングとは、返済能力や信用力を点数化した上で審査を実施する方法です。

利用者の情報や質問に対する回答を一定のルールに基づいてスコア化して審査を行います。

一般的には数値化できない定性的な要素もスコア化される点が特徴です。

主にノンバンク系のオンラインレンディングで多くみられる手法といえます。

トランザクションレンディング

トランザクションレンディングとは、取引履歴をもとに審査を行う方法です。

ECサイトや決済サービスなどの取引情報を用います。

バランスシートレンディング

バランスシートレンディングは、財務諸表(財務データ)を用いて審査を行う方法です。

会計ソフトに入力されたデータを分析して審査を行います。

会計取引を幅広く分析するため、より網羅的な審査ができるといえるでしょう。

オンラインレンディングのメリット

オンラインレンディングのメリットを4つ紹介します。

オンラインですべての手続きが完結する

オンラインレンディングの最も大きなメリットかつ特徴的な要素が、オンラインですべての手続きが完結する点です。

申し込みから融資実行まですべてオンラインで行われます。

人による審査や担当者との面談はもちろん、書類の郵送手続きも必要ありません。

時間や場所を問わず利用できる融資サービスといえます。

必要書類が少ない

他の融資制度に比べて必要書類が少ない点も、オンラインレンディングのメリットです。

会計ソフトやネットバンキング、各種プラットフォームのデータなどを用いるため、書類の提出はほとんど必要ありません。

サービスによっては決算書などの提出が必要なケースもありますが、いずれも画像やPDFのアップロードによって提出できます。

必要書類が少ないため、申し込みに向けた準備の手間が最小限となります。

申し込みから融資実行までのスピードが速い

オンラインレンディングは、申し込みから融資実行までのスピードが速いのも特徴です。

オンラインレンディングの審査では膨大なデータを用いますが、AIが分析するため、従来の審査よりも時間が大幅に短縮されます。

また、人の手による作業がほとんど不要なため、金融機関の営業時間外も審査が可能です。

融資実行までにかかる時間はケースによって異なりますが、最短1日で融資を受けられることもあります。

担保や保証人が不要なケースが多い

オンラインレンディングは、担保や保証人が不要なケースが多いです。

必要書類やデータの用意さえできれば、担保や保証人を用意しなくても融資の申し込みができます。

担保や保証人が懸念となっている場合でも、オンラインレンディングであれば利用できるケースもあるでしょう。

 

ただし、すべてのサービスで不要とは限らないため、必ず各サービスの公式サイトをご確認ください。

オンラインレンディングの注意点

最後に、オンラインレンディングの注意点を3つ紹介します。

金利が高い

オンラインレンディングは他の融資制度に比べて金利が高めです。

 

前提としてオンラインレンディングに限らず、審査が短い・申し込みハードルが低い等の融資は金利が高い傾向にあります。

オンラインレンディングも最短1日で利用可能、担保や保証人が不要などのメリットがある代わりに、金利が高いケースが多くみられます。

正確な金利はサービスによって異なりますが、3~15%がひとつの目安です。

 

金利が低い融資を利用したいと考える人には、オンラインレンディングは適さないでしょう。

日本政策金融公庫の融資や制度融資など、公的融資の利用をおすすめします。

すぐにはサービスを利用できないケースがある

オンラインレンディングは申し込みから融資実行までのスピードが速いと紹介しました。

しかし、スピーディーな融資ができるのは条件を満たしている場合のみです。

所定の会計ソフトやネットバンキングなどを一定期間利用していなければ、オンラインレンディングの申し込みができないケースがあります。

利用期間が短すぎる場合は十分なデータを収集できず、適切な審査が実施できないと判断されるためです。

 

なお、一定期間以上のサービス利用が前提という性質上、創業直後にオンラインレンディングを利用するのは難しいといえます。

使っている会計ソフトと金融機関との連携が必須

オンラインレンディングは基本的に、会社で使っている会計ソフトと金融機関との連携が必須です。

会計ソフトは種類が非常に多く、金融機関によっては対応していない会計ソフトも存在します。

金融機関と会計ソフトの連携ができないという理由から、対象のオンラインレンディングに申し込めないケースもあるため注意が必要です。

まとめ

オンラインレンディングとは、融資の申し込みから実行まですべてオンラインで完結する融資サービスです。

オンラインレンディングの特徴として、AIを活用している点が挙げられます。

銀行の入出金情報や会計ソフトに登録されている財務データなどの膨大な情報をAIが分析し、審査が行われます。

 

オンラインレンディングは融資実行までのスピードが他の融資に比べて早いです。

また、担保や保証人が不要なケースが多くみられます。

ただし、金利が高い点や、すぐにはサービスを利用できないケースがある点などに注意が必要です。

 

オンラインレンディングについて理解を深めた上で、実施するかの検討をしましょう。

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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ株式会社代表公認会計士

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