クラウド会計とは何か?概要と導入するメリットを紹介!

全国47都道府県(フルリモート対応)で、IT導入支援や資金調達サポートを通じて企業の成長を強力にバックアップする東京・新宿の税理士事務所、BIZARQ(ビズアーク)グループ 共同代表の吉岡和樹です。

「毎月の領収書の整理や伝票入力に追われて、本業に集中する時間が取れない…」「クラウド会計ソフトが良いと聞くけれど、これまでのインストール型と何が違うのだろう?」とお悩みの経営者様は非常に多くいらっしゃいます。

クラウド会計とは、インターネット(クラウドサーバー)を利用した次世代型の会計システムです。これまでの会計ソフトのようにPCに直接インストールする必要がなく、ネット環境さえあればいつでも、どこでも会社の財務状況を把握できるようになります。

この記事では、クラウド会計の基本的な概要や機能から、導入することで得られる6つのメリットについて、企業のDX支援や未来財務サポートに強いBIZARQの視点で詳しく解説します。

※代表的なクラウド会計サービスである「freee会計」と「マネーフォワードクラウド会計」のそれぞれの特徴については、以下の関連記事で詳しく解説しています。

【プロの視点】クラウド会計は「経理の効率化ツール」ではなく「未来の経営を加速させる羅針盤」

具体的なメリットを解説する前に、私たちが多くの顧問先様のDXを支援する中で、最も重要な視点をお伝えします。それは、「クラウド会計を導入する本質的な意味は、単に経理の手間を減らすこと(過去の処理)ではなく、リアルタイムの数字で未来の経営判断を下せるようにすること」です。

従来のインストール型ソフトの場合、経営者が自社の「先月の正確な売上や利益」を知るまでに、数週間から、最悪の場合は翌月末まで待つ必要がありました。これでは、変化の激しい現代 of ビジネスシーンで正しい舵取り(アクセルを踏むタイミング)ができません。また、銀行から融資(資金調達)を受ける際にも、試算表の提出が遅れるだけで大きなマイナス評価になってしまいます。

クラウド会計を導入し、経営者と私たち税理士がオンライン上でリアルタイムに同じ数字を共有できるようになれば、「今、どこの数字に異常があるか」「次の投資にどれだけのキャッシュが使えるか」が瞬時に分かります。クラウド会計は、まさに未来の経営を加速させるための「羅針盤」なのです。

クラウド会計とは?インストール型(デスクトップ型)との違い

クラウド会計の具体的なメリットを見る前に、まずは従来のソフトとの仕組みの違いを整理しておきましょう。

クラウド会計とは、入力したデータがすべてインターネット上の安全なサーバー(クラウド)に保存される会計サービスです。
従来の会計ソフトは、特定のPCにソフトウェアを直接ダウンロードする「インストール型(デスクトップ型)」が一般的でした。インストール型は、動作が安定しており、ネット環境がなくても作業できるといった強みがある反面、以下のようなデメリットがありました。

  • ソフトをインストールした特定のPCでしか操作ができない(テレワークができない)
  • 社内での共有や、外部の税理士へのデータ受け渡し(バックアップファイルの送付など)に大きな手間がかかる
  • PCが故障したり紛失したりした場合、データが完全に消失してしまうリスクがある

近年、働き方の多様化やテレワークの推進により、場所を問わずに仕事をする機会が激増しています。インストール型の会計ソフトは柔軟性が低く、現代のスピード感ある経営スタイルには合わなくなってきているのが実情です。クラウド会計へと切り替えることで、働き方の自由度が跳ね上がるだけでなく、経理業務の大幅な自動化・効率化が実現します。

インターネットの特性を活かしたクラウド会計の5つの独自機能

一口にクラウド会計といっても様々な種類がありますが、多くの最新ソフトに共通して搭載されている、クラウドならではの代表的な機能を5つ紹介します。

  • データ連携(自動収集)
    インターネットを介して、ネットバンキングやクレジットカード、AmazonなどのECサイトと連携し、日々の入出金データや利用明細を自動的に収集する機能です。
  • 自動バックアップ
    入力した仕訳データは、リアルタイムでクラウドサーバー上に自動保存されます。手動でバックアップファイルを作成・管理する煩わしさがありません。
  • 自動アップデート
    税制改正や新機能 of 追加に際して、システム側で自動的にアップデートが行われます。常に最新かつ法令に準拠した状態で利用できます。
  • レポートの自動作成と即時共有
    入力された数字をもとに、損益計算書や貸借対照表、キャッシュフローの状況をグラフィカルなレポートとして自動生成します。このレポートを、離れた場所にいるメンバーや税理士へURL一つで簡単に共有することが可能です。
  • 他サービスとの外部連携
    クラウド型の請求書作成ソフトや人事労務ソフト、店舗のPOSレジなど、外部の様々なWebサービスとボタン一つでシームレスに連携させることができます。

経営者がクラウド会計を導入すべき6つのメリット

クラウド会計を導入することで、具体的にクリニックや会社の経営がどのように変わるのか、特に大きな6つのメリットを解説します。

メリット① 場所を問わずリアルタイムに利用できる

クラウド会計はソフトのインストールが不要なため、使用する端末を問いません。インターネット環境とブラウザさえあれば、オフィスのPC、自宅のノートパソコン、移動中のスマートフォンやタブレット(専用アプリ)からでもログインして利用できます。複雑な決算処理はオフィスで行い、出先でのちょっとした数字の確認や領収書の撮影・登録はスマホで済ませる、といった柔軟な働き方が可能になります。

メリット② 他者とのデータ共有が圧倒的にスムーズ

インストール型の場合、税理士にデータをチェックしてもらうために、毎回バックアップファイルを書き出してメールで送ったり、USBメモリに保存して手渡したりする必要がありました。また、データを受け取った側が内容を修正している間は、手元のソフトに追記できないという「タイムラグ」も発生します。
クラウド会計であれば、権限を付与するだけで社内の経理担当者や税理士が「同時に、リアルタイムの同じデータ」にアクセスできます。無駄なデータのやり取りがなくなり、経営課題に対する税理士からのアドバイスも劇的にスピードアップします。

メリット③ 税制改正・法改正に合わせて自動でバージョンアップ

近年、インボイス制度の導入や電子帳簿保存法の改正など、企業の経理に関わる重要な法改正が相次いでいます。インストール型では、その都度、有料の更新ソフトを購入したり手動でパッチを当てたりする必要があり、バージョンアップを忘れると重大なコンプライアンス違反に繋がるリスクがありました。
クラウド会計は、法改正に合わせてシステムが自動で無償バージョンアップされるため、常に最新の国税庁「電子帳簿保存法特設サイト」等で示される要件に対応した状態で安心して業務を行えます。

メリット④ 手動でのバックアップが不要(データ消失リスクの回避)

万が一、オフィスのPCがウイルスに感染したり、ハードディスクがクラッシュしたり、災害に見舞われたりした場合、インストール型では過去数年分の貴重な財務データが数秒で吹き飛んでしまいます。
クラウド会計なら、データは世界最高峰のセキュリティを誇るデータセンターに多重にバックアップされているため、手元の端末にトラブルがあってもデータが消えることはありません。別のPCからログインすれば、すぐに元の続きから業務を再開できます。

メリット⑤ 銀行・クレジットカード明細の自動取り込みで入力ミスをゼロに

通帳のコピーを見ながら、日付や金額、取引先を一つずつ手動でタイピングする作業は、経理担当者にとって膨大な労力であり、打ち間違いや入力漏れなどの人的ミスがどうしても発生します。金額が1円でもズレれば、その原因を突き止めるために何時間も通帳をひっくり返すことになりかねません。
自動取り込み機能を活用すれば、正確な数字がそのまま仕訳として反映されます。さらに、AIが過去の傾向から「この取引は地代家賃」「これは旅費交通費」と勘定科目を自動で推測・提案してくれるため、クリックするだけで記帳が完了し、作業時間とストレスを極限まで減らすことができます。(※ネットバンキングやオンライン明細の設定が必要です)

メリット⑥ 他のソフトとの連携もしやすい

クラウド会計の真価は、他のクラウドサービスと繋げたときに発揮されます。
例えば、店舗の「POSレジ」と連携すれば、その日の売上データが毎晩自動で会計ソフトに計上されます。また、「人事労務ソフト」と連携すれば、毎月の給与計算結果から従業員の住民税や社会保険料、未払費用の仕訳が自動で作成されます。これにより、複数のソフトに同じ数字を二重、三重に入力する無駄な転記作業が完全に消滅します。

「クラウド会計の概要と導入メリット」まとめ

  • クラウド会計は、インターネット環境があればデバイスや場所を選ばず、いつでもどこでもリアルタイムの経営状況を把握できるシステム。
  • 法改正への自動対応やデータ自動取り込み機能により、人的ミスをなくし、経理にかかる時間とコストを劇的に削減できる。
  • 税理士とリアルタイムで財務データを共有することで、経営のスピード感を高め、素早い投資判断や資金調達が可能になる。

クラウド会計には、従来のインストール型にはない数多くのメリットが存在します。経理業務の負担を減らすだけでなく、会社の未来を予測し、攻めの経営に打って出るための最強のインフラと言えるでしょう。

しかし、数あるクラウド会計ソフトの中から「自社の業態にはどれがベストか」「どのように初期設定(口座連携や科目の設定)を行えば最も自動化の恩恵を受けられるか」を判断するのは簡単ではありません。初期の設計を間違えると、かえって手作業が増えてしまうケースもあります。

自社に最適なクラウド会計を導入し、経営を仕組み化したいとお探しの経営者様は、ぜひBIZARQにご相談ください。私たちは「経営のアクセルを踏む攻めのコンサル」として、ソフトの選定から初期設定の代行、さらにはリアルタイムの数値を活かした未来財務サポートまで、貴社のバックオフィスDXをワンストップで力強く牽引します。

クラウド会計の導入や日々の数字の見える化については、当法人のクラウド会計導入サポートもご覧ください。導入ステップや月次決算の早期化に関するお悩みは、ぜひ税理士無料相談をご利用ください。

クラウド会計の導入に関するよくある質問

A.クラウド会計はすべてのデータをインターネット上で処理するため、完全にネットが遮断された環境ではデータの入力や閲覧ができません。ただし、現代のオフィスや一般的なWi-Fi・モバイル通信環境があれば動作に支障はありません。万が一ネットが切れた場合も、それまでに入力・登録が完了していたデータはサーバー側に安全に保存されていますのでご安心ください。

A.はい、移行可能です。現在お使いの会計ソフトから「仕訳データ(CSVファイル)」や「勘定科目設定」を出力し、新しく導入するクラウド会計ソフトにインポート(取り込み)することで、過去のデータを引き継ぐことができます。ただし、ソフトの仕様によってデータの整形が必要な場合があるため、スムーズな移行のために事前に当事務所のような専門家へご相談いただくことをお勧めします。

A.主要なクラウド会計ソフト(マネーフォワードやfreeeなど)は、金融機関と同等の暗号化通信(SSL/TLS)を採用しており、非常に強固なセキュリティ体制を構築しています。また、銀行連携の際に登録するのは「明細を閲覧・取得するための専用パスワード」であり、振込や出金を行うための「取引パスワード」や「暗証番号」は登録しない仕組みになっているため、勝手にお金が引き出されるようなリスクはありません。PC本体にデータを保存するインストール型よりも、紛失や盗難による漏洩リスクが低いという側面もあります。

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この記事の監修者

BIZARQグループ 共同代表 吉岡和樹

吉岡 和樹 Kazuki Yoshioka

BIZARQグループ 共同代表

上智大学を中退後、7年間にわたり中堅会計事務所に勤務し、2014年にBIZARQ Groupの前身となる会計法人を設立。「経営のアクセルを踏む『攻め』のコンサル」を信条とし、会計・税務だけでなく経営や財務の相談に幅広く対応。創業融資やリスケジュール支援など、資金調達を通じた伴走支援で企業の成長を力強く後押ししている。事業計画の策定と銀行対応に多数の実績を持つ。

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東京・新宿を拠点に全国47都道府県(フルリモート対応)で資金調達や会社設立を手掛ける、BIZARQ(ビズアーク)グループ 共同代表(公認会計士・税理士・行政書士)の吉岡 伸晃です。 「素晴らしい商品アイデアがあるのに、事業計画書にどう書けばいいか分からない」 「新規事業を立ち上げたいが、どのように販売戦略を立てるべきか迷っている」 起業や新規事業の立ち上げにおいて、アイデアを「売れる仕組み」へと具...

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