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2026.10.13
所得税の仕組みと節税対策!会社員・個人事業主向け【2026年最新】

全国47都道府県(フルリモート対応)で、最適な節税対策と確かな税務申告を通じて企業の成長を強力にバックアップする東京・新宿の税理士事務所、BIZARQ(ビズアーク)グループ 代表(公認会計士・税理士・行政書士)の吉岡伸晃です。
節税対策と聞くと、「専門知識や特別なテクニックが必要なのでは?」と難しく考えてしまう方も多いかもしれません。所得税を減らしたくても「自分には無理」「何をすれば良いかわからない」と諦めてしまうケースも少なくありません。しかし、日本の税制を正しく理解し、適切な申請や手続きを行うだけで、手元に残るキャッシュ(可処分所得)を増やすことは十分に可能です。所得税の基本構造を押さえ、ご自身の働き方やライフスタイルに合わせた制度を活用すれば、納税額を適正に抑え、将来の資産形成を加速させることができます。本記事では、2026年現在の最新の税制改正情報を網羅した上で、所得税の基本的な仕組みから、会社員・公務員・個人事業主が実践できる節税対策、さらには実務上陥りやすい注意点まで、専門家の視点からわかりやすく解説します。
プロの視点令和8年度税制改正を見据えた所得税節税の結論
経営者やビジネスパーソン、フリーランスの方が節税を考える際、最も重要なのは「過去の数字の後処理」に終始するのではなく、「未来の経営と資産形成」を見据えた中長期的な戦略を持つことです。特に2026年現在の税政においては、令和8年度税制改正大綱をはじめとする最新の法改正トレンドを意識した対策が欠かせません。
注目すべき大きな変化として、物価上昇局面に対応するための「基礎控除」および「給与所得控除の最低保障額」の引き上げが挙げられます。これにより、これまで長年の課題であった「年収の壁」が特例的に見直され、所得税の課税最低限が178万円まで引き上げられる方針が打ち出されました。また、次世代の資産形成を後押しするべく、令和9年(2027年)以降、NISAのつみたて投資枠の対象年齢が0〜17歳に拡充されることが決定したほか、ひとり親控除の拡充(控除額35万円から38万円への引き上げ方針)や、住宅ローン控除の適用期限延長(令和12年まで)など、個人が活用できる節税・非課税の恩恵は広がりを見せています。
これらの最新税制をいち早くキャッチアップし、自社の経営や個人のライフプランに組み込むことこそが、真の節税戦略と言えます。私たちBIZARQグループは、東京・新宿エリアの最先端の財務スキームを駆使し、こうした最新の法改正にもスピーディーに対応しながら、全国47都道府県の皆様の「稼ぐ力」を高めるサポートを行っています。
所得税の基本と計算の仕組みを理解しよう

具体的な節税対策を実践する前に、税金の概要や計算の仕組みについて正確に理解することが大切です。まずは所得税の基本構造を解説します。
【基礎知識】収入と所得の違いとは?
所得税とは、個人の1年間の「所得」に対して課せられる税金のことです。ここで多くの方が混同しやすいのが、「収入」と「所得」の違いです。収入とは手元に入ってくるお金の総額(売上や総支給額)であり、所得とは、収入から必要経費などを差し引いて計算した、税法上の「もうけ」に相当する金額を指します。
たとえば個人事業主やフリーランスの場合、1年間の売上総額(収入)がそのまま課税対象になるわけではありません。売上から、事業に関連する支出である「必要経費」を引いた残りの額が「事業所得」となります。一方、給与所得者(会社員や公務員)には、原則として実額の必要経費を差し引くという概念がありません。仕事用のスーツや鞄などの支出があっても、個別に経費計上することはできない仕組みになっています。その代わりに、年間の給与収入額に応じて一定額を無条件で差し引くことができる「給与所得控除」という制度が設けられています。給与等の収入金額からこの給与所得控除額を差し引いた額が「給与所得」となります。
【4ステップ】所得税の計算方法と累進課税制度
所得税額は、単に収入に税率を掛けて計算されるわけではありません。以下の4つのステップを踏んで厳格に算出されます。
- ステップ1
所得金額の算出(収入から必要経費、または給与所得控除を引く) - ステップ2
課税所得の算出(所得金額から基礎控除や扶養控除などの「所得控除」を引く) - ステップ3
算出税額の計算(課税所得に規定の税率を掛け、速算控除額を引く) - ステップ4
納付税額の確定(算出された税額から住宅ローン控除などの「税額控除」を直接引く)
節税の鍵となるのは、ステップ2の「所得控除」を増やして課税対象となる所得を小さく圧縮するか、ステップ4の「税額控除」を活用して計算された税額そのものを直接差し引くことにあります。また、日本の所得税は「超過累進課税制度」を採用しています。これは、課税所得が高くなるにつれて、一定の金額を超えた部分に対してより高い税率が適用される仕組みです。税率は5%から最大45%までの7段階に区分されており、所得が増えるほど税負担の割合も大きくなる傾向があります。(参考:No.2260 所得税の税率|国税庁)
【納付方法の違い】年末調整と確定申告
所得税の精算・納付方法は、1か所からの給与所得のみを受け取っている会社員と、それ以外の人(個人事業主や副業をしている人など)で大きく異なります。
年末調整は、会社員や公務員を対象に、年間の所得税額を確定させ、毎月の給与から源泉徴収(天引き)されていた概算の所得税額との過不足を精算する手続きです。毎年11月から12月にかけて実施され、生命保険料控除や扶養控除などの申告を勤務先経由で行います。一方、確定申告は、個人事業主やフリーランス、複数の会社から給与を得ている人、または副業所得が20万円を超える人などが対象となります。原則として翌年の2月16日から3月15日までに、自ら1年間の所得と税額を計算し、税務署へ申告・納付を行う必要があります。近年では、e-Tax(電子申告)の普及により、全国47都道府県どこからでもオンラインでスムーズに申告を行うことが可能になっています。
会社員・公務員におすすめの所得税節税対策
ここからは、所得税の節税につながる具体的な方法を紹介します。まずは、副業をしていない一般的なサラリーマンや公務員でも活用できる、手軽で効果の高い方法を見ていきましょう。
【控除の活用】見逃しやすい5つの所得控除・税額控除
所得税を抑えるための基本は、法律で認められた控除制度を漏れなく活用することです。適用できる可能性が高いにもかかわらず、見逃されがちな5つの控除制度を紹介します。
- 医療費控除またはセルフメディケーション税制
納税者本人および生計を一にする配偶者や親族のために支払った医療費が年間で一定額(原則10万円)を超える場合、医療費控除の適用を受けられます。一方、セルフメディケーション税制は、健康診断などを受けている人が、対象となる市販薬(スイッチOTC医薬品等)を年間1万2,000円を超えて購入した場合に適用できる特例です。
【実務上の注意点】医療費控除とセルフメディケーション税制は選択適用となります。一度確定申告でどちらか一方を選択して申告すると、後から「もう一方の制度の方が有利だった」と気づいても、更正の請求等によって別の制度へ変更することは認められません。申告前に必ず両方の還付額をシミュレーションして比較検討することが重要です。 - 生命保険料控除・地震保険料控除
生命保険、介護医療保険、個人年金保険、および地震保険の保険料を支払っている場合に、一定の計算式に基づき所得から控除できる制度です。年末調整の際に証明書を添えて忘れずに申告しましょう。 - 扶養控除
生計を一にする16歳以上の親族(合計所得金額が48万円以下など一定の要件を満たす者)を養っている場合に適用される控除です。同居していない仕送り中の学生の子供や、地方に住む高齢の親なども要件を満たせば対象となります。 - 配偶者控除・配偶者特別控除
配偶者の所得額に応じて納税者の所得から一定額を差し引ける制度です。令和8年度税制改正により基礎控除が引き上げられることに伴い、いわゆる「年収の壁」の基準も変動し、より柔軟な働き方が支援される方向へと見直されています。 - 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
マイホームを新築・取得・増改築し、住宅ローンを利用した場合に、年末残高の一定割合が税金から直接差し引かれる節税効果の高い「税額控除」です。令和8年度税制改正により、本制度の適用期限は令和12年まで延長され、子育て世帯に対する借入限度額の維持や、既存住宅(中古住宅)の利活用を促進するための要件緩和が盛り込まれています。初年度は必ず確定申告が必要となる点に注意してください。
【非課税枠の活用】iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA
将来の資産形成と節税を両立できる有効な制度が、iDeCoとNISAです。
iDeCoは、自分で掛け金を拠出し、運用して将来の年金を作る制度です。最大のメリットは、支払った掛け金の「全額」が所得控除の対象となる点です。仮に毎月2万円を拠出していれば年間24万円の所得控除となり、所得税と住民税が大きく軽減されます。さらに運用益も非課税となるため、高い節税効果が期待できます。一方、NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託などの運用で得た利益が非課税になる制度です。iDeCoのように拠出時の所得控除はありませんが、いつでも引き出しが可能という柔軟性があります。令和8年度税制改正により、次世代の資産形成を促進するため、令和9年以降につみたて投資枠の対象年齢が0〜17歳にまで拡充されることとなっており、家族全体での資産形成ツールとしての魅力がさらに高まっています。
【寄付金控除】ふるさと納税の仕組みと効果
ふるさと納税は、自分が応援したい自治体に寄付を行うことで、実質2,000円の自己負担で全国各地の魅力的な返礼品を受け取ることができる制度です。寄付金額から2,000円を差し引いた金額が、翌年の住民税や当年の所得税から控除されます。厳密には税金を減らす「節税」ではなく、税金の「前払い(寄付)」に近い仕組みですが、手元に残る経済的メリット(返礼品)を考慮すると、家計を助ける有効な手段と言えます。
【実務上の注意点】確定申告を行う際の「ワンストップ特例制度」の無効化に十分注意が必要です。通常、会社員の方がワンストップ特例の申請を出していれば確定申告は不要ですが、医療費控除や住宅ローン控除(初年度)などを受けるために確定申告を行うと、提出済みのワンストップ特例はすべて無効になります。そのため、確定申告書を作成する際は、ワンストップ特例を申請した分も含めて、すべてのふるさと納税の寄付金控除額を必ず申告書に記載しなければなりません。記載を忘れるとふるさと納税の控除が受けられなくなってしまいます。
特定の事情・ケースで使える所得税の節税手法

続いて、副業をしている方や、ライフスタイルに変化があった方など、特定の事情がある場合に適用できる節税手法を解説します。
【副業をしている場合】青色申告とクラウド会計の活用
近年、パラレルキャリアとして副業を行う会社員が増加しています。副業による収入が「事業所得」として認められる場合、確定申告において「青色申告」を選択することで、最大65万円の青色申告特別控除を受けることが可能です。
青色申告で65万円の控除を受けるためには、複式簿記による記帳と、e-Taxによる電子申告(または電子帳簿保存法が定める「優良な電子帳簿」の要件を満たした電子データの保存)が要件となります。ここで活躍するのがクラウド会計システム(freeeやマネーフォワードなど)です。銀行口座やクレジットカードと連携させることで、複雑な仕訳作業を自動化し、インボイス制度や電帳法にもスムーズに対応できます。また、自宅で副業を行っている場合、家賃や光熱費、通信費の一部を事業割合に応じて経費化する「家事按分」を活用することで、さらに所得を圧縮できます。詳しくはクラウド会計導入のサービスページもご参照ください。
【投資で損失が出た場合】損益通算と繰越控除
株式投資などで損失が出てしまった場合でも、税制上の救済措置を活用できます。上場株式等の売買で生じた損失は、同一年内の配当所得等と相殺する「損益通算」が可能です。さらに、その年に引ききれなかった損失は、確定申告を行うことで翌年以降3年間にわたって繰り越すことができる「繰越控除」の制度があります。損失が出た年こそ、諦めずに確定申告を行うことが重要です。
【ライフスタイルの変化】ひとり親控除と寡婦控除
離婚や死別、あるいは未婚のまま子供を育てることになった場合、一定の要件を満たすことで税負担を軽減できる控除制度があります。
令和8年度税制改正により、ひとり親控除の対象となる子の所得要件(総所得金額等62万円以下)や本人の所得要件(合計所得金額1,000万円以下)の最新化に加え、控除額が現行の35万円から38万円へと拡充される方針が示されており(令和9年分の所得から適用)、経済的な自立を目指す単身世帯への支援が手厚くなっています。
【予期せぬ被害】災害や盗難に遭った場合の雑損控除
地震や台風などの自然災害、火災、または盗難や横領によって、住宅や家財などの生活に通常必要な資産に損害を受けた場合、「雑損控除」という所得控除を受けることができます。被害を受けた損失額のうち、保険金等で補填されなかった金額をもとに計算され、税負担を大きく軽減できる可能性があります。被害を証明する写真や修繕にかかった領収書などは必ず保管しておきましょう。
「所得税の仕組みと節税対策」まとめ
- 所得税計算の仕組みと最新税制の把握
収入から経費と各種控除を引いた「課税所得」を減らすことが節税の鍵。令和8年度税制改正による基礎控除引き上げ等のトレンドも要チェック。 - 会社員でも使える有効な制度の活用
iDeCo、NISA、ふるさと納税、医療費控除などを漏れなく活用し、手取り収入と将来の資産を高める。 - 事業所得や特定事情に応じた確定申告
副業での青色申告や、損失の繰越、ひとり親控除などを正しく申告することで、税負担を適正に軽減できる。
東京・新宿をはじめ、全国の「正しい節税」や「経理の効率化」でお悩みなら、ぜひBIZARQ(ビズアーク)グループにご相談ください。当グループでは、税理士・公認会計士・弁護士・社労士・行政書士がワンチームとなり、資金調達・創業融資から「未来財務サポート」まで、貴社の経営を加速させる伴走支援を行っています。まずはお気軽に、税理士無料相談をご利用ください。
「所得税の節税」に関するよくある質問
会社員の方に最もおすすめなのは「ふるさと納税」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の組み合わせです。ふるさと納税は実質2,000円の負担で返礼品を受け取りながら税額控除を受けられ、iDeCoは毎月の掛け金が全額所得控除となるため、年末調整で還付金が期待できます。
「節税」は、税法で認められた各種控除や特例制度を正しく理解し、合法的な範囲で税負担を最小化する賢い経営・生活戦略です。対して「脱税」は、売上を意図的に隠したり、架空の領収書で経費を水増ししたりする違法行為であり、発覚した場合には重加算税などの厳しいペナルティが科されます。
事業とプライベートの支出を明確に分けることが大原則です。パソコンや家賃など両方で使用するものは、利用実態に基づき客観的かつ合理的な基準で「家事按分」を行う必要があります。また、いつ・誰に・何のために支払ったのかがわかる領収書やレシートを確実に保存し、税務調査の際に論理的に説明できる状態にしておくことが求められます。
年末調整を受けた給与所得者で、副業の所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円以下の場合は、原則として所得税の確定申告は不要とされています。しかし、医療費控除やふるさと納税、住宅ローン控除(初年度)などで「還付申告」を行う場合には、この「20万円以下申告不要ルール」は適用されません。還付申告をする際は、20万円以下の副業所得も含めてすべての所得を合算して申告する義務が生じます(※なお、所得税の確定申告が不要な場合であっても、お住まいの自治体への住民税の申告は別途必要となりますのでご注意ください)。
この記事の監修者

吉岡 伸晃 Nobuteru Yoshioka
BIZARQグループ 代表 / 公認会計士・税理士・行政書士
大手監査法人での経験を経て、現在はスタートアップから医療法人まで幅広い企業の財務・経営戦略をサポート。事業計画策定や資金調達支援に強い。


