
二代目社長という言葉にマイナスなイメージをお持ちの人もいるでしょう。
実際、事業承継による代表者変更を機に業績悪化が起きるケースが多いのは事実です。
二代目社長が苦労する原因として、初代社長にはない、事業承継だからこそ発生する要素が挙げられます。
二代目社長として成功するためには事業承継で起こり得るトラブルについて事前に把握した上で、適切な対策をとることが大切です。
今回は二代目社長が成功するために押さえるべきポイントについて解説します。
事業承継の手法の1つ「M&A」について解説した記事もぜひご覧ください。
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CONTENTS
二代目社長が苦労する主な原因5選

はじめに、二代目社長の苦労につながる主な原因を5つ紹介します。
社員との人間関係
多くの二代目社長が直面する壁として、社員との人間関係が挙げられます。
中でも以下のいずれかに該当する場合は社員から反発されやすく、良好な関係を築けないという悩みにつながりやすいです。
- ・初代社長が社員から慕われており、強固な信頼関係が構築されていた
- ・社員が初代社長に依存している状態であった
- ・二代目社長として就任する前に社員と十分なコミュニケーションをとらなかった
- (信頼関係を構築するよりも前に社長交代をしてしまった)
- ・二代目社長としての就任直後に何らかのミスやトラブルがあった
取引先からの信用低下
二代目社長は社内だけでなく、社外関係者との人間関係に悩むケースも多いです。
中でも取引先からの信用低下により苦労する二代目社長は多くみられます。
実際のところ、会社として長く取引を続けてきた相手であっても、社長の変更を機に取引停止や取引量の減少をする会社は存在します。
特別な理由なく、ただ社長が変わったという理由だけで根拠もなく信用が下がる・軽んじられるケースは珍しくありません。
もちろん、取引にあたり会社ではなく相性や人柄を重視するのは当然ともいえます。
そのため社長が変わった後にそれまでの評価・印象をそのまま引き継げないのも当然ではあるでしょう。
とはいえ信用低下や強い当たり方などの厳しい対応に悩む二代目社長が多いのも事実です。
創業者との価値観や理念の違い
二代目社長ならではの悩みとして、創業者との価値観や理念の違いが挙げられます。
創業者として会社を設立するのであれば、社長である自分自身の考えをそのまま会社経営に反映させられます。
一方で事業承継の場合、会社には創業者の価値観や理念が浸透した状態です。
自分のやり方で進めようとしてしまえば社内からの強い反発を受け、トラブルになる恐れがあります。
反対に先代の考えに固執し過ぎても、時代の変化に対応できない・自分の考えとのズレに苦しむ等の恐れがあります。
創業者の考えとのズレが大きいほど、価値観や理念の違いを原因とした悩みに苦しみやすいです。
経営責任のプレッシャー
「社長である自分に従業員やその家族の生活がかかっている」
「先代が立ち上げここまで成長させた会社を絶対に守らなければ」
「たくさんの人から期待を寄せられている以上、成果を上げないといけない」
このように二代目社長は背負うものが多く、経営責任のプレッシャーを感じやすい立場です。
特に、社員との信頼関係を構築できていない場合や相談相手がいない場合、弱音を吐けず神経をすり減らし続ける状態になってしまいます。
強いプレッシャーによってメンタル面の調子を崩してしまうケースも珍しくありません。
先代社長と比較される
二代目社長はあらゆる場面で創業者である先代社長と比較されます。
さらに、先代社長より優秀・経営が上手くいった等の場合も「社長なのだから当たり前」「次は失敗するのでは?」と、認めてもらうのはなかなか難しいのが事実です。
常に比較される上に認めてもらえない状況が続く中で悩む二代目社長は多くみられます。
二代目社長が成功するためのポイント

どれほど優秀な人を後継者としても、二代目社長ならではの様々な壁により、事業承継が失敗に終わってしまうケースが多いのは事実です。
事業承継後も事業・会社を存続させるためには、成功のためのポイントを押さえることが大切です。
この章では二代目社長が成功のために押さえるべきポイントを5つ紹介します。
創業者の背中を追わない
二代目社長は先代社長である創業者と比較される場面が多いと紹介しました。
また、親族内承継や従業員承継の場合は創業者との付き合いが深く、創業者に対する信頼や尊敬があるでしょう。
このような理由により、二代目社長はどうしても創業者を意識しがちです。
しかし、二代目社長として成功するためには創業者の背中を追うことは避けるべきです。
創業者を意識し過ぎてしまうと、会社や事業の存続ではなく、創業者と同じような振る舞い自体が目的となってしまう恐れがあります。
二代目社長に求められるのは社長としての役目を果たすことであり、創業者の代わりではありません。
創業者の背中を追うのではなく、会社としての価値観や社風を意識しましょう。
経営理念の見直しを行う
経営理念は会社としての理念を示すものですが、経営者の考えや価値観が強く反映されます。
そのため、先代社長である創業者が中心となって考案された経営理念は、二代目社長には合わないものである可能性が高いです。
経営理念と社長の考えや振る舞いが異なれば従業員が混乱してしまい、社内の統一感が失われてしまいます。
また、創業からの経過年数によっては、先代が考えた経営理念が今の時代に合わない内容である可能性にも注意が必要です。
過去の経営理念のままでは時代に取り残されてしまい、変化に対応できない恐れもあります。
以上の理由から、事業承継のタイミングで経営理念の見直しをするべきといえます。
経営理念の変更をする場合は、新しい理念を社内に浸透させるための対応も必要です。
自身に合う経営スタイルを確立させる
前述のように、創業者の背中を追うような経営の仕方は避けるべきです。
とはいえ「先代とは別の経営スタイルにしなければ」と、先代と違う方法をとることを目的とするのも避けましょう。
どちらも創業者を意識している点は同じであり、事業承継をしたにもかかわらず、創業者が中心となってしまいます。
二代目社長として会社の経営を任された以上、自分らしさを大切にし、自分に合う経営スタイルの確立が必要です。
社内外との信頼関係の構築を意識する
前章の通り、二代目社長は社内外の人間関係で悩むケースが多くみられます。
しかし事業承継直後は社長としての力量や人柄などを把握できていない以上、二代目社長を警戒するのは仕方がないのも事実です。
二代目社長はとにかく信頼関係の構築を意識するべきです。
誠実な対応や小まめなコミュニケーションなど、相手を理解するための積極的な姿勢が信頼獲得につながります。
信頼できる相談先を見つける
二代目社長になる以上、前章で挙げた苦労を完全に避けるのは難しいのが事実です。
悩みやトラブルは早めに解消するのが理想ではあるものの、1人で適切に対処するのは容易ではありません。
対処を先延ばしにするほど事態は深刻化し、相談するハードルが上がる・プレッシャーが重くなる等の恐れがあります。
このような事態を避けるため、信頼できる相談先を見つけることが大切です。
同じ二代目社長という立場の人や顧問税理士、事業承継のサポート団体など、相談先となり得る人と積極的に関わっていきましょう。
まとめ
二代目社長が苦労する原因として、社内外の人間関係や創業者との考え方の違いなど、さまざまな理由が挙げられます。
いずれも二代目社長という性質上、完全に避けるのは難しいのが事実です。
二代目社長として成功するためには、創業者を意識し過ぎず、自分の理念や経営スタイルを明確にする必要があります。
また、社内外問わず関係者との信頼関係の構築も非常に重要です。
そして、事態が悪化する原因である「誰にも相談できない」「対処が先延ばしになってしまう」を避けるため、信頼できる相談先を見つける必要もあります。
社内外の関係者だけでなく、相談先となり得る人との関係構築も意識しましょう。
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記事監修
BIZARQ株式会社代表公認会計士








