MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは?策定のポイントと事例を紹介!

2025.09.17

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MVVとは、会社の三要素「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」の頭文字を組み合わせた言葉です。

自社の存在意義や方向性、指針などを明確にしたもので、企業の軸を定める上で重要な役割を果たします。

企業にとって大切な要素であるからこそ、ポイントを押さえて自社に合うMVVを作ることが大切です。

今回はMVV策定のポイントや、既存企業のMVVの事例を紹介します。

 

MVVと事業目的はいずれも会社の活動について定めるものですが、役割が大きく異なります。

事業目的については以下の記事をご覧ください。

 

 

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CONTENTS

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは

MVVとは、会社の三要素である「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」の頭文字をとった言葉です。

経営学者のピーター・F・ドラッカーによって提唱されました。

この章ではミッション・ビジョン・バリューそれぞれの意味を解説します。

ミッションとは

ミッションとは企業の存在意義や企業が果たすべき使命などを表すものです。

「なぜこの会社が存在するのか」「社会に対してどのように貢献したいのか」等の問いに対する答えといえます。

ミッションは恒久的なものとされており、一度設定したものは基本的に変更されません。

ビジョンとは

ビジョンとは企業が将来的に達成したい目標や理想像を言語化したものです。

企業が目指す「あるべき姿」とも言い換えができ、中長期的な目標として策定されることも多くみられます。

バリューとは

バリューとはミッションやビジョンを実現するための行動指針や行動基準、大切にする価値観を表すものです。

会社および社員一人ひとりの行動・判断の基準となります。

ミッション・ビジョン・バリューを策定する際のポイント5点

続いて、MVVを策定する際のポイントを5つ紹介します。

ミッション→ビジョン→バリューの順番で決める

MVVを策定する際は、ミッション→ビジョン→バリューの順番で決めましょう。

ミッションは企業の存在意義かつ恒久的な要素で全体の基準になるため、最初に策定するべきです。

続いて、企業の存在意義を基に、中長期的な目標という役割をもつビジョンを策定しましょう。

バリューはミッションやビジョンを実現するための行動・判断の基準になるため、最後に決める必要があります。

ミッション・ビジョン・バリューに一貫性をもたせる

MVVは企業の軸を定める役割を果たすものです。

しかしミッション、ビジョン、バリューに一貫性がなければ、企業としての軸ができません。

大切にする理念が不明瞭になり、社内のまとまりを作る効果を得られない恐れや、取引先や顧客を混乱させてしまう恐れがあります。

ミッション、ビジョン、バリューを独立した要素としてではなく、1つの軸が通ったものとして、一貫性を持たせることを意識しましょう。

シンプルかつ短いフレーズにする

MVVは性質上、頭に残りすぐに思い出せるような文言にする必要があります。

そのためシンプルかつ短いフレーズにするのが大切です。

特にミッションとビジョンはパッと見ただけで理解ができ、頭に入るような内容にしましょう。

行動指針となるバリューはやや長めの傾向にありますが、難しい言葉は使わず、シンプルな表現にすることをおすすめします。

時代性や社会性に合わせることを意識する

MVVを策定する際は、時代性や社会性に合わせることを意識する必要もあります。

時代錯誤な内容や問題のある表現のMVVは社内外の信頼を失う原因になり得ます。

過去に策定したMVVが今と合わないと感じることがあれば、必要に応じて内容の更新も行いましょう。

社内全体を巻き込みながら策定する

MVVは従業員の共感を獲得し、社内全体がMVVを軸に一丸となって動くことで本領を発揮します。

したがってMVVは従業員の共感を得られる内容にするのが理想であり、そのためには社内全体を巻き込みながら策定するのが最も効率的です。

従業員からアイディアを募集する、アンケートを実施する等、従業員の意見を反映させられる手段をとりましょう。

ミッション・ビジョン・バリューの事例

MVVに特別なフォーマットはありませんが、他社の例を参考にすることで、自社のMVVのイメージを描きやすくなる可能性があります。

この章ではMVVの事例を4社紹介します。

トヨタグループ|自動車メーカー

トヨタグループのMVVは以下の通りです。

 

  • ミッション
  • わたしたちは、幸せを量産する。
  • だから、ひとの幸せについて深く考える。
  • だから、より良いものを安くつくる。
  • だから、1秒1円にこだわる。
  • だから、くふうと努力を惜しまない。
  • だから、常識と過去にとらわれない。
  • だから、この仕事は限りなくひろがっていく。
  •  
  • ビジョン
  • 可動性(モビリティ)を社会の可能性に変える。
  •  
  • バリュー
  • トヨタウェイ
  • ソフトとハードを融合し、パートナーとともに
  • トヨタウェイという唯一無二の価値を生み出す。

 

引用元:トヨタフィロソフィー|トヨタグループ公式サイト

 

上記に加え、創業以来受け継がれてきた「豊田綱領」の精神がトヨタグループの経営の核とされています。

トヨタグループの創始者である豊田佐吉の考え方を従業員に周知徹底するために明文化されたものです。

全日本空輸株式会社(ANA)|航空会社

全日本空輸株式会社(ANA)はミッションやバリューではなく、経営理念・ビジョン・行動指針の3つを掲げています。

 

  • グループ経営理念
  • 安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で
  • 夢にあふれる未来に貢献します
  •  
  • グループ経営ビジョン
  • ワクワクで満たされる世界を
  • 私たちは、空からはじまる多様なつながりを創り、
  • 社員・お客様・社会の可能性を広げていきます。
  •  
  • グループ行動指針
  • 私たちは
  • 「あんしん、あったか、あかるく元気!」に、
  • 次のように行動します。
  •  
  • ・安全(Safety)
  • 安全こそ経営の基盤、守り続けます。
  •  
  • ・お客様視点(Customer Orientation)
  • 常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
  •  
  • ・社会への責任(Social Responsibility)
  • 誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
  •  
  • ・チームスピリット(Team Spirit)
  • 多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
  •  
  • ・努力と挑戦(Endeavor)
  • グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します。

 

引用元:経営理念・ビジョン・行動指針|ANAグループ公式サイト

 

ANAの経営ビジョンはANA創立70周年を機に刷新されました。

「心の翼」「空」「グルーバルな視野」など、航空会社らしい単語が多用されています。

note株式会社|メディアプラットフォーム運営

メディアプラットフォーム「note」を運営するnote株式会社は、MVVを以下のように定めています。

 

  • ミッション
  • だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。
  •  
  • ビジョン
  • noteがあることで、人々は本当に伝えたいことに専念できるようになる。
  •  
  • バリュー
  • ・クリエイター視点で考えよう / Creator First
  • ・多様性を後押ししよう / Promote Diversity
  • ・クリエイティブでいこう / Be Creative
  • ・つねにリーダーシップを / Leadership
  • ・すばやく試そう / Try First
  • ・おおきな視点で考えよう / Think Big

 

引用元:ミッション・ビジョン・バリュー|note株式会社

 

2019年12月8日、note株式会社(当時の名称は「ピースオブケイク」)が9年目を迎えるタイミングで、MVVの改定が行われました。

MVVいずれも「創作」を軸としたものといえるでしょう。

花王グループ|消費財メーカー

花王グループは企業理念を「花王ウェイ」と呼んでいます。

花王ウェイの内容は以下の通りです。

 

  • 使命
  • 豊かな共生世界の実現
  •  
  • ビジョン
  • 人をよく理解し期待の先いく企業に
  •  
  • 基本となる価値観
  • ・正道を歩む
  • ・よきモノづくり
  • ・絶えざる革新
  •  
  • 行動原則
  • ・共生視点
  • ・現場起点
  • ・個の尊重と力の結集
  • ・果敢に挑む
  •  

引用元:花王ウェイ(企業理念)|花王グループ公式サイト

 

「花王ウェイ」は単なるマニュアルや規則としてではなく、仕事の意義や課題を確認するための拠りどころとしてグループ全体で共有されています。

まとめ

ミッション・ビジョン・バリューは自社の存在意義や方向性、指針などを明確にしたものです。

それぞれの性質上、ミッション→ビジョン→バリューの順番で決めるのが良いでしょう。

一貫性をもたせることやシンプルで短いフレーズにする等、押さえるべきポイントは多数あります。

また、MVVのイメージを具体化するにあたり、既存企業のMVVを参考にするのも1つの手段です。

今回紹介した内容を参考に、自社に適したMVVを策定しましょう。

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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ株式会社代表公認会計士

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