キャッシュフロー計算書(C/F)とは?読み方の基本をわかりやすく解説!

2025.10.01

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キャッシュフロー計算書は名前の通り現金の流れを示す書類です。

貸借対照表、損益計算書と同じく財務三表の1つです。

 

キャッシュフロー計算書ではキャッシュの変動要因を営業活動、投資活動、財務活動の3つに分けて表示しています。

それぞれの読み方を押さえることで、キャッシュの動きや資金状況をより正確に把握できるようになるでしょう。

 

今回はキャッシュフロー計算書の読み方について詳しく解説します。

 

財務三表の1つである貸借対照表については以下の記事をご覧ください。

 

 

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CONTENTS

キャッシュフロー計算書とは

キャッシュフロー計算書とは、現金の流れを示す書類です。

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書をあわせて財務三表と呼びます。

英語表記である「Cash Flow Statement」を略した「C/F」と表記される場面も多いです。

キャッシュフロー計算書を作成するメリット

上場企業に適用される金融商品取引法ではキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられています。

そのため上場企業ではキャッシュフロー計算書の作成が必須です。

 

一方で非上場企業を含むすべての会社に適用される会社法には、キャッシュフロー計算書についての定めがありません。

そのため非上場企業にはキャッシュフロー計算書の作成義務がなく、作成しなくても法的な問題はないといえます。

 

ただし、キャッシュフロー計算書の作成にはさまざまなメリットがあるため、非上場企業でも作成するのがおすすめです。

以下ではキャッシュフロー計算書を作成するメリットを3つ紹介します。

現金の流れを正確に把握できる

最も大きなメリットは、キャッシュフロー計算書の作成によって現金の流れを正確に把握できるようになる点です。

貸借対照表で把握できるのは特定の時点における現預金の残高のみで、お金の流れや変動要因は把握できません。

事業活動において、現金の動きを正確に把握することは非常に重要です。

現金の動きを明らかにする方法として、キャッシュフロー計算書の作成が最も効果的といえます。

資金繰り悪化のリスクを抑えられる

資金繰り悪化が起こる原因の1つが、現金の動きを正確に把握していないことです。

特に損益計算書が黒字だからと安心して現金残高等を確認せず、やがてキャッシュ不足により支払いができなくなるケースが多くみられます。

 

キャッシュフロー計算書の作成により現金の動きおよび残高を正確に把握できるようになります。

黒字倒産の兆候に気付きやすくなるため、資金繰り悪化のリスクを抑えられる可能性が高いです。

 

黒字倒産については以下の記事で詳しく解説しています。

 

 

円滑な資金調達につながる

キャッシュフロー計算書の作成が円滑な資金調達につながる理由は以下の3つです。

  • ・調達するべき資金の額を正確に把握できる
  • ・不正が難しいという性質上、C/Fの提出が審査で有利に働く可能性がある
  • ・現金の動きの透明化により投資家からの高評価につながりやすい

資金調達の面からも、キャッシュフロー計算書を作成するメリットは大きいといえるでしょう。

キャッシュフロー計算書と他の財務諸表の違い

前述のように、キャッシュフロー計算書、貸借対照表、損益計算書の3つが財務三表に該当します。

 

貸借対照表とは特定の時点における財政状態を示す書類です。

英語表記である「Balance Sheet」を略した「B/S」や、「バランスシート」とも呼ばれます。

企業の保有する財産を資産、負債、純資産の3つの区分で表示します。

会社が保有する財産の種類や内訳、資金の調達方法などを把握できる書類です。

 

損益計算書は特定期間における経営成績を示す書類です。

英語表記であるある「Profit&Loss Statement」を略した「P/L」とも呼ばれます。

貸借対照表に記載される項目は収益、費用、利益の3種類で、収益および費用を性質ごとに区分した上で5種類の利益を表示します。

 

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書はそれぞれ異なる情報が記載された書類です。

企業の状況をより深く把握するためには、目的にあわせて複数の書類を上手く使い分ける必要があります。

キャッシュフロー計算書の読み方

キャッシュフロー計算書は現金の変動要因を以下の3種類に区分して表示しています。

  • ・営業活動によるキャッシュフロー
  • ・投資活動によるキャッシュフロー
  • ・財務活動によるキャッシュフロー

それぞれの概要や該当する項目の例、読む上で押さえるべきポイントについて解説します。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローとは、本業の活動によるキャッシュフローを示す区分です。

記載される項目として以下の例が挙げられます。

  • ・受取利息および受取配当金
  • ・支払利息
  • ・売上債権の増減額
  • ・棚卸資産の増減額
  • ・買入債務の増減額

 

また、以下の2点は現金の増減は伴いませんが営業活動によるキャッシュフローに記載します。

  • ・減価償却費
  • ・貸倒引当金の増加額

いずれも費用として計上するものの現金の支出を伴わないため加算項目です。

 

営業活動によるキャッシュフローからは、文字通り本業によるキャッシュの増減を把握できます。

金額が大きいほど本業での稼ぐ力があり好調といえる状態です。

 

反対に金額がマイナスの場合、本業で適切に稼げていない可能性が高く、収支の見直しが必要といえます。

また、売上債権の回収が滞っている恐れもあります。

長く未回収のまま残っている売掛金がないか確認しましょう。

投資活動によるキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローとは、設備投資や有価証券の売買など、投資活動によるキャッシュフローを示す区分です。

該当する取引として以下の例が挙げられます。

  • ・有価証券の取得による支出
  • ・有価証券の売却による収入
  • ・設備投資による支出
  • ・設備の売却による収入
  • ・定期預金の預入による支出
  • ・定期預金の払戻による収入

中小企業の場合は設備投資に関する支出が大部分を占めるのが一般的です。

 

事業活動をするにあたって、設備投資はほぼ必ず発生するといえます。

反対に設備の売却が発生するのはごく稀なため、「設備の売却による収入」は計上されないケースが多いでしょう。

したがって設備投資を行う中小企業では、投資活動によるキャッシュフローはマイナスになる可能性が高いです。

 

したがって、投資活動によるキャッシュフローがマイナスだから悪いとは言い切れません。

大切なのはマイナスという事実そのものではなく、赤字の額や過年度との比較、キャッシュ残高のトータルといえます。

財務活動によるキャッシュフロー

財務活動によるキャッシュフローとは、資金調達や借入の返済等によるキャッシュフローを示す区分です。

記載する項目として以下の例が挙げられます。

  • ・借入金による収入
  • ・借入金の返済による支出
  • ・社債発行による収入
  • ・社債償還による支出
  • ・株式発行による収入
  • ・配当金の支払額

 

財務活動によるキャッシュフローを見る際は、最終的なキャッシュフローだけでなく内訳をしっかりチェックしましょう。

例えば、借入金や社債はいずれ返済する必要のあるお金です。

そのため借入金や社債による収入が多い場合、その時点では潤沢な資金があるとはいえ、後の資金繰りを考慮するべきといえます。

 

また、財務活動によるキャッシュフローがマイナスの場合は返済額が調達額を上回っている、すなわち返済が進んでいる状態です。

最終的なキャッシュフローが黒字であれば、資金繰りは問題ないと判断できるでしょう。

 

このように1つの金額だけでなく、変動要因や全体のバランスを見るのが大切です。

まとめ

キャッシュフロー計算書は現金の動きを示す書類です。

現金の変動要因に応じて、営業活動・投資活動・財務活動という3種類のキャッシュフローを表示しています。

 

キャッシュフロー計算書を上手く活用するには、単に金額を見るだけでは不十分です。

変動要因ごとの内訳や全体のバランスなどさまざまな要素を考慮する必要があります。

 

今回紹介した内容を押さえ、ポイントを意識しながらキャッシュフローを読みましょう。

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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ株式会社代表公認会計士

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