経営理念とは?作成方法と浸透させるポイント、実例を解説

2026.01.14

経営理念とは会社経営における考え方や価値観を言語化したもので、経営理念は経営者の哲学や価値観が強く反映されています。

経営理念の設定により、経営活動の方向性の明確化をはじめとした様々なメリットが期待できます。

 

経営理念の作成方法にルールは存在しません。

そのため自由度が高い一方で、どのように作成すれば良いか悩んでしまうことも多いでしょう。

経営理念の作成で悩みすぎるのを防ぐため、他社の経営理念を参考にしつつ、経営理念作成の一般的な流れを把握すると良いでしょう。

 

今回は経営理念の作成方法や浸透方法、参考になる他社の事例などを紹介します。

 

会社の理念や在り方に関連するその他の概念について解説した記事もぜひご覧ください。

 

 

 

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CONTENTS

経営理念とは

経営理念とは、会社経営における考え方や価値観を言語化したものです。

企業そのものというよりは、経営者の価値観や考えが強く反映されます。

経営理念と企業理念の違い

経営理念は経営者の哲学や価値観がもとになります。

経営者の考えが根本にあるため、経営者が変わるタイミングで経営理念も変わることが多いです。

 

一方、企業理念は企業の存在意義や事業目的などを示すものです。

経営者個人の考えではなく、企業という組織全体が大切にする価値観や考え方を示します。

基本的に、経営者が変わっても企業理念の大きな変更はありません。

時代の変化にあわせて変更することはあるものの、基本的には5~10年といった長い期間にわたって使い続けることが前提となります。

 

ただし、実際は経営理念と企業理念を明確に区別しない場合も多いです。

経営理念を設定するメリット

経営理念の設定は必須ではないものの、様々なメリットが存在します。

経営理念を設定する主なメリットを3つ紹介します。

経営活動の方向性が明確になる

経営理念は経営者の考えが基になるため、経営者本人がわかっていればわざわざ明文化しなくて良いと考えるかもしれません。

しかし具体的な言語化をしなければ、自分の大切にする考えや価値観を自分でも正確には把握できない可能性があります。

また、考えや価値観がほかの社員には伝わらず、目指す方向がバラバラになる恐れもあります。

 

経営活動における考え方や価値観を経営理念として言語化すれば、これらの事態は回避できるでしょう。

経営活動の方向性が明確になるため社内の結束力が強まり、同じ方向に向かって進んでいけるようになります。

従業員のモチベーションアップにつながる

経営理念を作成すれば、従業員は「何のために仕事をするのか」「何を求められているのか」を把握できるようになります。

自分の役割が明確になるのはもちろん、理念という拠り所ができることで、モチベーションアップにつながるでしょう。

価値観や社風に合う人材を採用できる可能性が上がる

会社の経営理念が公開されている場合、就職先候補を探す際に「会社の考えに共感できるか」も判断基準になります。

経営理念に共感した人からの応募が増えると同時に、共感できなかった人は応募を控えるといった変化も考えられます。

結果として、価値観や社風に合う人材を採用できる可能性が上がるでしょう。

経営理念作成の流れ

経営理念作成の流れは大きく3つの工程に分けられます。それぞれ詳しく解説します。

他社の経営理念を参考にイメージを固める

いきなり自社の経営理念を言語化しようとするのではなく、まずは他社の経営理念を参考にイメージを固めるのがおすすめです。

 

前述のように、経営理念は経営者の価値観を強く反映させるものです。

そのため特別なルールはなく自由度が高いという魅力がありますが、一方でどのように作れば良いかイメージしにくいともいえます。

具体的なイメージがないまま作ると、自分本位で「何が言いたいのかよくわからない」と思われるような表現になってしまう恐れがあります。

 

自分の考えを自分以外に伝えるという効果を果たす経営理念を作るため、まずは他社の経営理念を参考にイメージを固めるのが効率です。

表現の仕方、長さ、共感できるもの、わかりにくいと感じたものなどをメモに残していくことをおすすめします。

自分の考えを書き出して整理する

経営理念の軸となる要素として、経営に対する自分の価値観や考えを書き出しましょう

その後、書き出した内容をミッション、ビジョン、バリュー、行動指針のどれに該当するか分類して整理します。

それぞれの大まかな意味は以下の通りです。

 

  • ミッション
  • 企業の存在意義や果たすべき使命
  •  
  • ビジョン
  • 将来的な目標や理想像
  •  
  • バリュー
  • ミッションやビジョンを実現するための行動や、大切な価値観
  •  
  • 行動指針
  • 企業の理想を実現させるためにとるべき行動について、基準や方針を明確にしたもの

 

MVVについては以下の記事をご覧ください。

 

経営理念の案を作成する

言語化し整理した要素をもとに経営理念の案を作成します。

いきなり1つに決めるのではなく、まずは3~5案ほど作成するのがおすすめです。

その上で、絶対に外せない要素や核となる価値観・考え方を明確にしましょう。

ブラッシュアップを繰り返し、時間をかけて納得のいく経営理念を作り上げていきます。

経営理念を浸透させるためのポイント

経営理念の効果を最大限に発揮するには、作成して終わりではなく浸透させる必要があります。

経営理念を浸透させるためのポイントを3つ紹介します。

経営理念について話す場を設ける

まずは経営者の口から経営理念について話す場を設けましょう

経営理念の意味や込められた思いを直接聞いてもらうことで、経営理念に対する深い理解を得られる可能性が高くなります。

経営者の行動に一貫性をもたせる

どれだけ素晴らしい理念であっても、言っていることと実際にやることが違えば意味がありません。

むしろ、かえって不信感を与えてしまう恐れもあります。

経営理念に説得力をもたせるためには、経営者の行動と経営理念に一貫性をもたせることが大切です。

経営理念に触れる機会を増やす

覚えやすい・わかりやすい内容であっても、触れる機会が少なければ記憶に残りにくいです。

経営理念を浸透させるためには、経営理念に触れる機会を増やす必要もあります。

経営理念を目立つ場所に掲げる、人事評価の項目に組み込む等の工夫が必要です。

経営理念の実例

前述のように、経営理念を作成する際は他社の事例を参考にするのがおすすめです。

今回は3社分の経営理念を紹介します。

コメダ珈琲(株式会社コメダホールディングス)

コメダグループの経営理念は以下の通りです。

  • 私たちは“珈琲を大切にする心から”を通して
    お客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します

コメダ珈琲は居心地の良い店づくりに力を入れており、長居しやすい環境を整えています。

経営理念に基づいて、コーヒーを始めとするメニューの提供だけでなく、くつろげる空間の提供も大切にしています。

参考:株式会社コメダホールディングス公式サイト

ソフトバンクグループ

ソフトバンクグループの経営理念は「情報革命で人々を幸せに」です。

グループ全体の経営理念に基づいて、情報革命を通じた人類と社会への貢献に取り組み続けています。

参考:ソフトバンクグループ公式サイト

ヤマトグループ

ヤマトグループの経営理念は以下の通りです。

  • ヤマトグループは、社会的インフラとしての宅急便ネットワークの高度化、より便利で快適な生活関連サービスの創造、革新的な物流システムの開発を通じて、豊かな社会の実現に貢献します。

 

なお公式サイトによると、ヤマトグループの経営理念は事業を営む目的やめざすべき方向を指し示すものとされています。

MVVでいうミッションやビジョンの性質も強いといえるでしょう。

参考:ヤマトグループ公式サイト

まとめ

経営理念とは会社経営における考え方や価値観を言語化したものです。

経営理念の策定により、経営の方向性の明確化や従業員のモチベーションアップ、採用面での良い効果などが期待できます。

 

経営理念の作成方法に特別なルールは存在しないため自由度が高いですが、その分イメージを固めにくい点がデメリットです。

いきなり経営理念を作成するのではなく、まずは他社の実例を参考にするのが良いでしょう。

他社実例の良い点や共感できる点を取り入れつつ、自分の考えを上手く整理することで、伝わりやすい経営理念につながります。

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吉岡 伸晃

記事監修
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