MFクラウド会計(マネーフォワードクラウド会計)とは?概要と特徴、メリットを徹底解説!

2023.06.20

MFクラウド会計(マネーフォワードクラウド会計)は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型の会計ソフトです。

データの自動取得やAIを活用した自動入力・自動仕訳機能など、経理業務の効率化に役立つ機能が充実しています。

インボイスの区別設定のように、最新の税制に関する嬉しい機能も搭載されています。

MFクラウド会計に対して、「導入前に詳しく知りたい」「利用する価値のあるサービスか」と疑問や不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、MFクラウド会計の概要や導入するメリットを詳しく解説します。

MFクラウド会計と同じクラウド会計サービスであるfreee会計の紹介記事もぜひご覧ください。

CONTENTS

MFクラウド会計の概要

はじめに、MFクラウド会計の概要を紹介します。

MFクラウド会計とは

MFクラウド会計とは、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型の会計ソフトです。

クラウドサービスを利用したサービスであり、PCにソフトをインストールする必要はありません。

インターネット環境と対応端末さえあれば、場所を問わず利用できます。

 

MFクラウド会計の主な特徴は、データの自動取得や自動入力・自動仕訳機能など、経理業務の効率化につながる機能が充実している点です。

経理業務に要する時間や労力を削減できるため、本業のリソース確保や人手不足の解消などにつながります。

MFクラウド会計のプラン

MFクラウド会計には、事業規模に応じた3つのプランが用意されています。

プランごとの特徴や料金を紹介します。

個人向け

MFクラウド会計の個人向けプランは、「マネーフォワードクラウド確定申告」という名称で提供されています。

帳票入力から確定申告書・決算書の作成、さらには確定申告書類の出力や提出まですべて対応可能です。

年額プランは年9,600円~、月額プランは月980円~として設定されています。

小規模~中小企業向け

従業員50人以下の中小事業者向けのプランです。

入力された仕訳データをもとに、キャッシュフローレポートや収益レポートといった各種帳票の自動生成を行います。

また、小規模~中小企業向けプランはさらに2つに分けられており、必要な機能や目的に合うプランを選ぶことができます。

スモールビジネス向けは年額プランが35,760円、月額プランは3,980円です。

ビジネスプランは年額プランが59,760円、月額プランが5,980円と設定されています。

IPO準備・中堅〜上場企業向け

従業員数51人以上の規模が大きい企業や、上場企業・IPOを検討している企業を対象としたプランです。

中小企業向けプランよりも、さらに複雑・高度な機能が搭載されています。

料金は利用範囲や要件によって異なります。

MFクラウド会計のメリット

続いて、MFクラウド会計のメリットを5つ紹介します。

前章でMFクラウド会計には3つのプランがある旨を紹介しましたが、今回は全プランに共通しているメリットを中心に取り上げました。

連携機能でデータの自動取得ができる

MFクラウド会計は連携機能が充実しており、さまざまな取引データの自動取得が可能です。

連携・データの自動取得ができるサービスとして、以下の具体例が挙げられます。

  • ・銀行 ※事前にネットバンキングの設定が必要です
  • ・クレジットカード
  • ・電子マネー
  • ・POSレジ

2023年6月時点において、3,000以上のサービスとの連携に対応しています。

 

銀行の入出金やクレジットカードの明細などは取引件数が多くなりやすいです。

取引件数が多ければ当然会計ソフトに入力する件数も多くなり、入力数が多くなるほど必要とする時間や労力が大きくなります。

似た作業の繰り返しにより、ミスが起こるリスクも高くなるでしょう。

 

外部サービスと連携しデータを自動取得すれば、入力の手間をかなり抑えることができます。

勘定科目の修正や最終的な仕訳登録といった多少の作業は必要となりますが、すべて手動で入力するよりは遥かに労力を抑えられます。

 

連携機能はデータ入力にかかる手間を抑え、業務効率の大幅な改善につながる機能です。

AIの活用による自動入力・自動仕訳が可能

前項で紹介した、連携およびデータの自動取得に関連する機能です。

 

少し触れたように、連携機能では勘定科目の修正や最終的な仕訳登録といった多少の作業が必要となります。

前提として、取引データの自動取得をした後、対応する仕訳候補の自動作成が行われます。

しかし、取引先や摘要、金額といった情報だけで勘定科目を正確に設定できるとは限りません。

そのため、人が自動作成された仕訳データを確認し、必要に応じて仕訳の修正をした上で登録する必要があります。

 

このように自動取得の後に登録された取引データについて、AIが最終的に登録した仕訳内容を学習する仕組みです。

もし手動で修正が行われれば、以降は同じもしくは似た取引データについて、修正後の勘定科目を提案するようになります。

使えば使うほどAIの学習データがたまり、自動仕訳の精度が向上していきます。

 

AIを活用した仕組みにより、経理業務のさらなる効率化が可能です。

インボイスの区別設定ができる

MFクラウド会計では、仕訳入力の際に適格請求書発行事業者との取引か否かを区別する設定が可能です。

取引相手が適格請求書発行事業者の場合はチェックを入れ、そうでない場合はチェックを外します。

チェックを外して登録した仕訳については、取引日に応じて対象となる経過措置を自動で判断し、経過措置適用後の仕入税額控除を自動計算します。

インボイス制度の施行後は消費税の計算や事務作業が複雑化する恐れが大きいですが、MFクラウド会計であれば労力を抑えることができ安心です。

 

なお個人向けのプランについても、インボイス制度に対応した機能が用意されています。

決算書やレポートをワンクリックで作成できる

MFクラウド会計には、登録された仕訳データをもとに決算書やレポートをワンクリックで作成する機能が搭載されています。

決算で提出が必要な書類から経営状況の把握・見える化に役立つ書類まで、幅広い種類の作成が可能です。

 

PDF出力や印刷だけでなく、CSV形式でのエクスポートもできます。

また、エクセルや他社ソフトで作成したCSV形式の帳簿をMFクラウド会計にインポートすることも可能です。

 

仕訳入力や修正といったデータの変更があっても、ワンクリックで簡単に最新版の決算書やレポートを作成できます。

必要な書類を最小限の操作でスピーディーに作成できる点も、MFクラウド会計の大きなメリットといえるでしょう。

社内関係者や税理士との共有がしやすい

MFクラウド会計はデータがクラウドサーバー上に保存されるサービスです。

そのため、離れた場所同士でもオンライン上で簡単に最新データを共有できます。

USBや紙資料といった物のやり取りや、バックアップファイルの作成・送付といった作業は必要ありません。

 

また、複数のユーザーを登録する場合はユーザーごとに権限の設定が可能です。

設定できる権限として、以下の7種類があります。

  • オーナー
  •  すべての操作が可能です。

  • 管理者
  •  オーナーの次に強い権限を持ちます。
  •  データ連携に関する設定全般や明細の取得設定等はできません。

  • 一般
  •  幅広い機能を利用できますが、設定や管理といった根幹の設定はできない権限です。

  • 取引登録のみ
  •  入力担当者に適しています。

  • 監査
  •  公認会計士や税理士など、帳簿の確認等を行う外部関係者に適した権限です。

  • 閲覧のみ
  •  入力や編集を含め何らかの変更を加えることはできず、閲覧機能のみ利用できます。

  • カスタム
  •  メンバーごとに利用機能の設定が可能です。

ユーザーごとに責任や業務範囲の明確化ができるため、情報漏洩やデータ改竄などのリスクを最小限に抑えられます。

まとめ

MFクラウド会計は、経理業務の効率化に役立つ機能が充実したサービスです。

データはクラウドサーバー上に保存されるため、必要な環境さえ整っていれば場所を問わず利用できます。

関係者との共有が容易な上、ユーザーごとに権限の設定ができるためリスクを抑えることができ安心です。

今回MFクラウド会計のメリットを紹介しましたが、「自社に合っているか不安」「導入するべきか判断できない」とお困りの人も多いのではないでしょうか。

BIZARQ会計事務所は、クラウド会計導入経験豊富なMFクラウド公認プラチナメンバーです。MFクラウド会計の導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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