取引先や近しい人が会社を設立した場合、お祝いの贈り物をするのが一般的です。
しかし何を贈っても良いというわけではなく、会社設立のお祝いにふさわしいものを選ぶ必要があります。
会社設立のお祝いに関するマナーや注意点を知らなければ、お祝いには適さないものを選んでしまう恐れがあるため注意が必要です。
今回は会社設立のお祝いにふさわしい贈り物の例や金額の相場、贈る際のマナーと注意点について解説します。
自身が会社設立をする側の場合、関係者へ会社設立を知らせる挨拶メールを送る必要があります。
会社設立の挨拶メールについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらをご覧ください。
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CONTENTS
会社設立のお祝いに関するマナー
会社設立のお祝いに関して、必ず押さえるべきマナーを3つ紹介します。
会社設立の1週間前から当日までに贈る
会社設立のお祝いは、会社設立1週間前から当日までに贈るのが一般的です。
お祝いの贈り物を配送で送る場合、日付指定ができるのであれば前日か当日にするのが便利です。
もし日付指定ができなければ少し早めに注文をし、会社設立1週間前~当日の間に届くように調整しましょう。
会社設立のお祝いを直接渡す場合は、会社設立日の当日に持参するのが理想です。
会社設立日を過ぎてからお祝いを贈るのは好ましくありません。
会社設立当日に間に合わないという事態を防ぐため、早めに注文・購入するのが安心です。
挨拶状やメッセージを添える
お祝いの品物をそのまま渡すのではなく、挨拶状やメッセージを添えるのが理想です。
挨拶状やメッセージは長々とした文章にせず、ごく端的にまとめるのが一般的といえます。
ただし、挨拶状やメッセージは必須とまではいきません。
時間やリソース的な都合から挨拶状を用意する余裕がない場合、とにかく品物だけでも会社設立までに届くようにしましょう。
挨拶状やメッセージを贈り物に同封できない場合は、到着前にあらかじめ送付状を送っておくと親切です。
誤字脱字は厳禁
会社設立のお祝いで誤字脱字は厳禁です。
会社名や住所はもちろん、同封する手紙やメッセージにも誤字脱字がないよう入念な確認を行う必要があります。
特に法人格の位置は間違えやすいポイントです。
たとえば「●●株式会社」を「株式会社●●」と書いてしまうのは、ありがちながらも絶対にやってはいけないミスのため注意しましょう。
会社設立のお祝いの相場
会社設立のお祝いの相場は、相手との関係性によって異なります。
友人や知人 | 3,000円~10,000円 |
親戚や親しい友人 | 10,000円~30,000円 |
家族や親族 | 30,000円~50,000円 |
一般的な取引先 | 10,000円~50,000円 |
重要な取引先 | 30,000円~50,000円 |
相場はあくまで目安ではありますが、安価過ぎる・高価すぎるどちらも好ましくありません。
相場から大きく外れすぎないよう注意しましょう。
会社設立のお祝いにおすすめの贈り物5選
この章では、会社設立のお祝いにおすすめの贈り物として具体例を5つ紹介します。
現金
現金は贈る側にとって選ぶ手間がなく、もらう側は好きなように使えると非常に有用なため、定番かつ人気の贈り物です。
会社設立のお祝いとして現金を贈る場合は以下の3点を押さえましょう。
- ・新札を用意する
- ・5本の水引と熨斗がついているタイプの祝儀袋に入れる
- ・表書きは毛筆または筆ペン(なければ黒マーカーも可)で書く
ギフト券
現金だと生々しく感じる・抵抗がある場合、ギフト券を贈るのもおすすめです。
現金に比べれば使い勝手は劣るものの、もらう側が使い道やタイミングを自由に選べる点は同じといえます。
ギフト券を贈る場合は、有効期限が長いもしくは期限が設定されていないものを選ぶと相手が自由に使えて便利です。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は会社設立のお祝いとして定番の贈り物です。
会社設立のお祝いに胡蝶蘭が適している理由として、大きく以下の3つが挙げられます。
- ・「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ
- ・手入れの手間が少ないながらも比較的長持ちしやすい
- ・香りが控えめなかつ見た目が華やかでお祝いの場にふさわしい
胡蝶蘭を含め会社設立のお祝いにお花を贈る際は、必ず立札を用意しましょう。立札は、お花が誰から贈られてきたかを示す役割を担います。
立札の注意点については後述します。
お酒
会社設立に限らず、会社へのお祝いでお酒は定番です。
お酒には縁起の良い銘柄のものも多いため、お祝いに適した名前のものを選ぶのが理想です。
なお、縁起の良い名前の銘柄も多い一方、お祝いには合わない名前の銘柄が存在する可能性もあるため事前に名前の意味を確認しましょう。
会社の雰囲気に合うお酒を選定するのもおすすめです。
カタログギフト
カタログギフトは、相手が品物を選べる・ほかの人と品物がかぶる心配がない点が大きなメリットです。
ただし、以下のようなデメリットもあるため、相手との関係性や相手の人となりを考慮した上で贈るかの判断をする必要があります。
- ・相手が贈り物を選ぶ必要があるため手間をかけさせてしまう
- ・カタログを渡して終わりとなるため人によってはそっけない印象を受ける
会社設立のお祝いを贈る際の注意点
最後に、会社設立のお祝いを贈る際の注意点を2つ紹介します。
タブーにあたるものを贈らない
会社設立のお祝いに際して、タブーとされている品物を贈るのは絶対に避けましょう。
タブーにあたるものを贈ってしまうと、相手を不快にさせてしまう・怒らせてしまう恐れが大きいです。
相手に喜んでもらえるものを選ぶと同時に、タブーに当たるものを避けることも意識する必要があります。
会社設立のお祝いでタブーにあたる品物の例を紹介します。
- 赤い品や火を連想させるもの
- 「赤字」「火の車」を連想させてしまうため、会社設立のお祝いには不適切です。
- スリッパやマット等踏みつけるもの
- 自分より目上の人にスリッパやマットのような踏みつけるものを贈るのは失礼にあたります。
- ハンカチ
- ハンカチは別れや手切れを表します。親しい人同士の贈り物として一般的な品ではありますが、会社設立のお祝いで贈るのは避けましょう。
- 香典返しとして多く使われるもの
- 香典返しで定番の品は会社設立に限らずお祝いで贈るものとして不適切です。
- 縁起が悪いもの
- 不吉な数字や、縁起の悪い語呂合わせとなる品を避けましょう。例として、4,9,13などが挙げられます。
立札や熨斗のマナーにも注意する
お祝いの品そのものだけでなく、立札や熨斗のマナーにも注意が必要です。
立札はお花が誰から届いたものか示す目的があります。胡蝶蘭や観葉植物を贈る際に必須です。
立札に明確なルールはありませんが、会社設立のお祝いとして贈る際は以下の2点を押さえるのが一般的といえます。
- ・「祝 御開店」「開店祝」等のお祝いの文言を朱色で書く
- ・送り主の会社名、代表者の役職および名前を記載する
熨斗(のし)は、贈答品に添える飾りです。熨斗紙の中央右上にある飾り部分を指します。
もともと熨斗紙・水挽・熨斗は別々のものですが、近年は水引と熨斗のデザインが印刷された熨斗紙を使う場面も多いです。
熨斗は必須ではなく、ラッピングペーパーでも問題ありません。ただし会社設立祝いのようなフォーマルな場面では熨斗を使うのが一般的です。
会社設立の贈り物に使う熨斗のマナーとして、以下の4点が挙げられます。
- 水引は蝶結びのものを選ぶ
- 蝶結びは結び目がほどけてもまた結びなおせるため、何度あっても良いお祝い事に用いられます。
- 表書きには「御祝」や「御開業御祝」にする。
- 4は不吉なイメージがありお祝いにふさわしくないため、これらの文字が好ましいとされています。
- 筆、筆ペン、黒のサインペンで書く
- ボールペンや万年筆など細字になるものは避けましょう。
- 楷書体で太く濃く書く
まとめ
会社設立を祝う贈り物はお祝いの気持ちだけでなく、日頃の感謝と今後の変わらない付き合いに対するお願いを込める大切なものです。
そのため会社設立のお祝いにふさわしい贈り物を選ぶだけでなく、マナーや注意点をしっかり守り、相手に不快感を与えるのを避ける必要もあります。
マナーや注意点と聞くと難しく感じるかもしれませんが、それぞれの必要性を知れば納得できるのではないでしょうか。
今回紹介した内容を押さえ、会社設立のお祝いに素敵な贈り物をしましょう。
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記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士