信用金庫から創業融資を受ける場合の手続きとポイントについて解説!

2023.09.20

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創業融資は創業時に利用できる融資制度の総称ですが、単に創業融資と呼ぶ場合は日本政策金融公庫の融資制度を指すケースがほとんどです。

しかし、創業融資を行っている機関は日本政策金融公庫だけではありません。民間の金融機関による創業融資も存在します。

信用金庫も、創業融資を実施する金融機関のひとつです。

 

信用金庫の創業融資は、日本政策金融公庫の創業融資とは様々な相違点があるため、信用金庫ならではのポイントを押さえることが大切です。

今回は信用金庫から創業融資を受ける場合の手続きとポイントについて詳しく解説します。

 

日本政策金融公庫や銀行の創業融資については、以下の記事をご覧ください。

 

 

 

CONTENTS

信用金庫の創業融資とは

はじめに、信用金庫の創業融資の概要を紹介します。

そもそも|創業融資とは

大前提として、創業融資は創業時に利用できる融資制度の総称です。

創業融資という名称の制度があるわけではなく、創業時に利用できる融資はすべて創業融資と表現されます。

 

原則として、融資審査では返済能力の有無を判断する材料として事業実績を利用します。

しかし、創業前や創業直後は事業実績がないため、一般的な融資を利用できません。

事業内容によっては創業前後に数百万から数千万といったまとまった資金が必要ですが、すべて自己資金で賄うのは非常に困難です。

創業融資は、このような創業者の支援を目的に事業実績のない創業前後のタイミングでも利用できるよう設けられた融資制度です。

 

単純に創業融資と呼ぶ場合、日本政策金融公庫の融資制度を指すケースが多く見られます。

実際、創業時に利用できて人気が高い融資制度の多くは日本政策金融公庫のものです。

ただし、日本政策金融公庫以外にも創業融資制度を設けている金融機関は存在します。信用金庫も創業融資を提供する金融機関のひとつです。

信用金庫の創業融資とは

信用金庫とは、地域住民や中小零細企業の支援を目的とした非営利の金融機関です。

基本的に市町村単位で分けられており、地域住民や中小企業からの出資によって運営されています。

信用金庫の創業融資は大きく2種類に分けられます。

信用保証協会の創業融資

ひとつは、信用保証協会の保証がついた創業融資制度です。

代表例として、地方自治体・金融機関・信用保証協会の三者が連携して実行する制度融資が挙げられます。

 

信用保証協会とは、融資制度に対する債務保証を行う機関です。

融資契約に際して信用保証協会による債務保証をつけると、債務者による返済が不可能な状態になった場合に信用保証協会が代わりに返済を行います。

 

前述したように、創業前後の時点では事業実績がなく、返済能力の有無を判断するのが困難です。

そのため、民間の金融機関は創業前後の事業者に対して融資を渋るケースがよく見られます。

しかし、信用保証協会の保証があれば金融機関は確実に貸付金を回収できるため、返済能力に懸念がある人に対する融資も下りやすくなりま。

 

信用金庫はメガバンクや都市銀行に比べて創業者への融資にも柔軟ですが、事業実績がある場合よりも厳しくなりがちなのは事実です。

そのため、信用保証協会の保証がついた融資制度が人気であり、創業融資として多く選ばれています。

 

信用保証協会については以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 

 

プロパー融資

もうひとつが、信用保証協会を介さずに信用金庫が直接実施する融資です。

金融機関が直接行う融資のことをプロパー融資と呼びます。

 

前項で、金融機関による創業融資では信用保証協会の保証がついた融資制度が人気と紹介しました。

確かに保証付きの融資制度の方が利用しやすく主流とはいえ、プロパー融資の選択肢がゼロなわけではありません。

自身が会員資格を満たす信用金庫の融資制度を確認し、創業融資があれば利用を検討しても良いでしょう。

プロパー融資の場合は信用金庫の担当者と直接相談できるため、柔軟な対応や融通の利きやすさが期待できます。

 

プロパー融資の詳細は、各信用金庫の案内をご確認ください。

信用金庫の創業融資 手続きの流れとポイント

信用金庫の創業融資について、手続きの流れとポイントを紹介します。

創業融資申請の手続き

前章で、信用金庫の創業融資は信用保証協会の保証付き創業融資とプロパー融資の2種類があると紹介しました。

両者は手続きの流れが大きく異なるため、それぞれについて解説します。

※今回紹介するのはあくまで一例です。手続きの詳細は利用する融資制度や信用金庫の案内をご確認ください。

信用保証協会の創業融資

信用保証協会の保証が付いた創業融資の申請方法は、信用保証協会に直接保証を申し込むか、信用金庫経由で保証を申し込むかによって異なります。

それぞれの流れについて解説します。

 

信用保証協会に直接申し込む場合

  • 1.信用保証協会の案内に沿って保証の申し込みを行う
  • 2.信用保証協会による保証審査が実施される
  • 3.保証審査の通過後、信用保証協会が事業者と信用金庫との間に入った上で手続きや調整等を進める
  • 4.信用保証協会が発行する信用保証書の内容を基に、信用金庫による融資が実行される

 

信用金庫経由で申し込む場合

  • 1.信用金庫の窓口で創業融資の申し込みを行う
  •   その際に併せて信用保証協会への申し込みも実施する
  • 2.信用金庫を経由して信用保証協会へ保証の申し込みが行われる
  • 3.信用保証協会による保証審査が実施される
  • 4.保証審査の通過後、信用保証協会が発行する信用保証書の内容を基に、信用金庫による融資が実行される

プロパー融資

プロパー融資に申し込む場合、信用金庫の窓口で直接申し込みや手続きを行います。

利用する信用金庫によって細かい点は異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。

 

  • 1.融資の申し込みを希望する信用金庫で口座を開設する
  • 2.創業融資を受けたい旨を相談する
  • 3.信用金庫の担当者による案内に沿って、必要な手続きを実施する
  • 4.審査通過・契約手続きの完了後、融資が実行される

信用金庫の創業融資に申し込む際のポイント

信用金庫の創業融資に申し込む際に注意したいポイントを4つ紹介します。

会員資格の確認

創業融資の申し込みに向けた本格的な準備の前に、信用金庫の会員資格を満たしているか確認しましょう。

信用金庫は会員制度によって運営されており、会員資格を満たさなければ利用できません。

利用したい信用金庫の目星をつけたとしても、会員資格を満たしていなければ融資の申し込みはできません。

下調べや事前準備が無駄にならないよう、まずは信用金庫の会員資格について確認する必要があります。

必要書類の用意は早めに行う

融資申し込みに必要な書類の中には、自身で一から作成しなければならない書類もあります。

書類の準備を後回しにしてしまうと申し込みが遅れてしまい、希望の時期までに融資を受けられない恐れがあります。

必要書類を早めにチェックし、余裕を持って用意を進めましょう。

人的要素が審査に与える影響を考慮する

信用金庫は担当者と会員の距離が近くきめ細やかな分、人的要素に左右されやすい部分があります。

担当者と良い関係を築き、好印象を与える工夫をすることが大切です。

融資申し込みから実行までのスピードに注意

一概には言えませんが、信用金庫は日本政策金融公庫に比べて融資実行までのスピードが遅い傾向です。

早めに準備することを前提としつつ、融資実行が遅くなる可能性を想定する必要があります。

まとめ

信用金庫の創業融資は、信用保証協会の保証が付いた融資と、信用金庫が直接行うプロパー融資の2種類に分けられます。

それぞれ申請の流れや必要な手続きが違うため、事前にしっかり案内を確認しましょう。

 

信用金庫の創業融資についてポイントの把握も大切です。

要点を押さえておくことで、融資申し込みがスムーズに進み、不明点や疑問点を最小限に抑える効果が期待できます。

 

不明点がある場合は、融資サポートを請け負う税理士などの専門家へぜひご相談ください。


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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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