融資面談に必要な持ち物は?ふさわしい服装は?注意点を解説!

2024.02.29

創業融資に申し込むと、審査の前に必ず面談が行われます。

創業計画書や受け答えの内容が良くても、それ以外の部分で受けるマイナス評価が審査の結果を左右する可能性があります。

面談で好印象を与えるためには、持ち物や服装などの基本的なポイントをしっかり押さえる必要があります。

 

今回は創業融資の面談について、持ち物やふさわしい服装、面談時に押さえたい注意点について詳しく解説します。

 

※本記事では日本政策金融公庫の創業融資について紹介します。

 

創業融資の面談でよくある質問は以下の記事で紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

 

創業融資の審査に通るためのコツについては、以下の記事をご覧ください。

 

 

CONTENTS

創業融資の面談で必要な持ち物

融資面談で必要な持ち物は、申し込む融資の種類やケースによって異なります。

今回は融資の種類に関係なく、多くのケースで必要になる持ち物について紹介します。

実際に融資面談を受ける際は、必ず制度ごとの案内をご確認ください。

本人確認書類

本人確認書類はすべての融資面談において必須となる書類のひとつです。

面談の際に使用できる本人確認書類として以下の例が挙げられます。

  • ・運転免許証
  • ・パスポート
  • ・マイナンバーカード
  • ・在留カード

上記のような顔写真付きの本人確認書類を持っていない場合は事前に公庫の担当者にご相談ください。

保険証と別の書類の組み合わせ等で本人確認が可能なケースがあります。

 

なお、本人確認書類に記載されている氏名や住所等の情報が古い場合、面談日までに最新情報に更新しましょう。

記載されている情報に不備や誤りがあると、本人確認書類として認められない恐れがあります。

本人名義の通帳原本

創業融資の審査では通帳のチェックが行われるため、本人名義の通帳も必須です。

コピーでも問題ないケースもありますが、特に何も案内がない場合は原本を持参するか、コピーで良いか確認すると安心です。

 

通帳は必ず直近までの取引履歴が印字されたものを用意しましょう。

また、記帳していない期間が長いと「合計記帳」という、一定期間の取引件数および金額がまとめて記帳された状態になってしまいます。

合計記帳部分は取引の詳細がわからないため、審査で使えない恐れが大きいです。

合計記帳の印字がある場合、金融機関に合計記帳明細の発行を依頼する必要があります。

借入申込書

借入申込書は原則として、事前に用意する必要があります。

日本政策金融公庫の場合、公式サイトから借入申込書のダウンロードが可能です。

 

なお、日本政策金融公庫の借入申込書は2枚セットとなっており、両面印刷または2枚出力をする必要があります。

創業融資で必要な書類の一例

創業融資の面談で必要な書類として、他にも以下の例が挙げられます。

 

  • 創業計画書
  • 創業融資の申し込み時に必須となる書類の1つです。
  • ※事業実績がある場合、創業計画書ではなく直近2期分の申告決算書を使います。
  •  
  • 事業計画書
  • 前述した創業計画書はスペースの関係から詳細な説明には不十分な恐れがあります。
  • そのため創業計画書とは別に事業計画書も作成するのが一般的です。
  •  
  • 不動産の賃貸借契約書
  • 事業用の物件を借りている場合、不動産の賃貸借契約書も必要になります。
  •  
  • 公共料金の領収書
  • 継続的に安定した支払いができている旨を証明するために必要とされます。
  • ただし口座引き落としで通帳から取引が確認できる場合は不要なケースが多いです。
  •  
  • 他のローンや借入がある場合、返済予定表
  • 現時点での返済負担の大きさや返済が順調に進んでいるかの確認等、返済能力を判断するために必要です。
  •  
  • 資格証明書
  • 許認可証
  • 事業内容によっては上記2つの書類も必要になります。

 

面談時に持参する書類は公庫の担当者から事前に案内されるため、指示に従いましょう。

創業融資の面談にふさわしい服装とは

続いて、創業融資の面談にふさわしい服装について解説します。

基本的にはスーツが無難

服装について特別な規定はありませんが、基本的にスーツが無難です。

スーツがない場合はジャケットにスラックスやチノパン、オフィスカジュアルでも問題ありません。

取引先との商談や転職活動における面接等と同じように、礼儀が重視されるビジネスの場にふさわしい服装にしましょう。

 

スーツとオフィスカジュアル、いずれの場合でも共通するポイントとして以下の2点が挙げられます。

  • 清潔感のある恰好
  • シワや汚れのない服装は面談の基本といえるでしょう。
  • 服装だけでなく、髪型や髭、化粧も清潔感を意識する必要があります。
  •  
  • 落ち着いた色味
  • 融資面談の場において派手な色使いはおすすめできません。
  • アウターやボトムスは紺または黒系統、中に着るシャツやブラウスは白や水色のような淡い色が適しています。

面談でNGな服装

創業融資の面談において、カジュアルすぎる、ラフすぎる格好な基本的に避けるべきでしょう。

面談でNGな服装として以下の具体例が挙げられます。

  • ・Tシャツやスウェット
  • ・ジーンズ
  • ・サンダル
  • ・派手なアクセサリー
  • ・露出の多い恰好

前項で紹介したように、派手な色使いもNGです。

融資面談の場に、派手さや華やかさはふさわしくありません。清潔感のある落ち着いた服装が大前提となります。

創業融資の面談時に押さえたい注意点

最後に、創業融資の面談時に押さえたい注意点を4つ紹介します。

必要な持ち物を漏れなく用意する

創業融資の面談において、持ち物のミスや漏れは大きなマイナスにつながります。

持ち物を入念に確認し不備がないよう注意しましょう。

 

持ち物で起こりやすいミスとして以下の例が挙げられます。

  • ・書類の記入漏れ
  • ・複数枚セットになっている書類のうち一部のみを持参
  • ・通帳に直近の記帳がされていない、合計記帳となっている箇所がある
  • ・「○○の場合」のような特定の要件を満たす場合のみ必要な書類の漏れ
  • ・特定の融資制度のみで必要となる書類の漏れ

質問に対して的確に答える

融資面談で高評価を得るため、質問に対して的確に答えるよう意識しましょう。

質問の答え方について押さえたいポイントとして以下の3点が挙げられます。

 

  • 何が言いたいのかわかりやすいよう結論から答える
  • 言いたいことがわかりにくい答え方はそれだけでマイナス評価につながります。
  •  
  • 質問に対する答えのみを伝える
  • いろいろ言おうとすると、かえって的外れな回答になってしまうことがあります。
  •  
  • 嘘や曖昧な答え方はしない
  • どのような質問に対しても嘘はつかない・誤魔化そうとしないことが大切です。

創業計画書の内容と矛盾を起こさない

面談で質問に答える上で、創業計画書の内容と矛盾を起こさないよう注意しましょう。

書類と受け答えの内容に矛盾があるとマイナス評価につながる恐れが大きいです。

 

創業計画書の内容との矛盾は、特に面談の場で答えを考えようとする際に起こりやすいミスといえます。

特に専門家へ作成を依頼した場合は注意が必要です。

書類の内容を頭に入れておき、書類を基準に答えるよう意識しましょう。

面談時の姿勢や態度にも注意する

面談時の姿勢や態度にも注意が必要です。

受け答えや書類の内容に問題がなくても、面談時の姿勢や態度で悪印象を与えてしまうと審査に影響を及ぼす恐れがあります。

 

面談時の姿勢や態度に関するポイントとして以下の3点が挙げられます。

  • ・面接にふさわしい言葉遣いをする
  • ・事業に対する熱意を持ちつつ感情的にならない
  • ・自身の言葉で回答をする

まとめ

面談における持ち物の不備や漏れは、審査でマイナス評価につながる恐れがあります。

必要なものについては事前に公庫から案内があるため、指示に従って用意した上で、すべて揃っているか必ず確認しましょう。

 

また、服装についても押さえるべきポイントがあります。

スーツもしくはオフィスカジュアルで、清潔感のある落ち着いた格好を心がけましょう。

融資面談ならではの特別なものというより、礼儀が重視されるビジネスの場で求められる基本的な要素です。

持ち物や服装のほか、面談時の姿勢や態度にも注意する必要があります。

 

融資面談のポイントを押さえて公庫担当者からの好印象を獲得し、審査を成功に導きましょう。


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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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