創業融資の審査期間はどれくらい?長引くケースは?最短で通過するコツを紹介!

2023.09.22

創業融資を申し込んでから融資を受けるまでの流れで、最も時間のかかる工程が融資審査です。

融資を受けるまでの計画を立てる際は、審査期間を考慮する必要があります。

創業融資の審査期間の長さだけでなく、審査期間を左右する要素も押さえることで、計画・対策を立てやすくなるでしょう。

 

今回は創業融資の審査期間の目安や長引く原因、審査期間を最短に抑えるポイントについて解説します。

 

審査に通過するためのコツは以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

 

CONTENTS

創業融資の審査期間はどれくらい?

はじめに、創業融資の審査期間の長さについて解説します。

面談から2~3週間程度が目安

創業融資の審査期間は、2~3週間程度が1つの目安です。

 

前提として、日本政策金融公庫の公式サイトに「ご融資が決まるまでの平均所要日数は2週間程度」と記載されています。

※参照|よくあるご質問 事業を営む方 個人・小規模企業の方(国民生活事業)

創業融資に限らず、日本政策金融公庫 国民生活事業の融資制度全般に共通する内容です。

 

とはいえ、審査期間は融資の条件によって多少変動することもあります。

融資の申し込みが多い時期や大型連休を挟むタイミングは、どうしても審査期間が長引くことが多くなります。

書類の不備やビジネスモデルの内容から、審査に時間がかかるケースもあります。

 

また、初回融資は審査が長くなる傾向です。

創業融資は名前の通りこれから事業を始める人が利用する制度であり、初回融資に該当するケースが多いでしょう。

したがって、創業融資の場合は3週間かかるケースも珍しくありません。

融資申し込みから融資までの期間

前項で紹介した内容は、融資審査にかかる期間です。

融資申し込みから融資までの期間とは若干の相違があります。

 

申し込みの後すぐに面談を行ったと仮定した場合でも、申し込みから融資を受ける(入金される)までの期間は3週間~1ヶ月程度が目安です。

融資審査が終わった後すぐに融資が行われるのではなく、契約手続きを行う必要があります。

審査が終わってすぐに融資を受けられるわけではないため、審査期間にプラスして数日から1週間程度の時間がかかるのです。

また、融資申し込みから面談までに日が空けば、その分融資申し込みから融資までの期間が長くなります。

創業融資を受けるまでの流れ

続いて、創業融資を受けるまでの流れを紹介します。

1.事前予約の上で相談を行う

いきなり申し込みをするのではなく、まずは融資を受けたい旨を相談するのが一般的です。

創業融資に限らず、融資相談は事前に予約を行う必要があります。日本政策金融公庫の公式サイトから予約しましょう。

2.申し込み手続きをする

続いて創業融資の申し込み手続きを行います。

公式サイトから申し込む際の大まかな流れは以下の通りです。

  • 1.メールアドレスを登録し、登録したアドレスに届いたメールから申し込みURLリンクを開く
  • 2.画面の案内に従って必要事項を入力する
  • 3.必要書類をアップロードする
  • 4. 入力内容を確認後、申し込みを実行する

 

なお、郵送での申し込みも可能です。郵送で申し込みをしたい場合は、事前相談の際にその旨を伝えましょう。

3.融資担当者との面談を行う

融資申し込みの受付が完了後、日程調整の上で融資担当者との面談を行います。面談の所要時間は30~40分程度です。

 

創業融資の面談は、書類だけでは把握できない情報を集める目的で実施されます。

提出書類に記載された内容の掘り下げや、不明点・重要な点の確認などを行います。

4.審査結果の通知・融資実行

前述したように、審査期間の目安は2~3週間程度です。

審査に通過してすぐに融資を受けられるわけではなく、契約手続きを行う必要があります。

公庫の案内に沿って手続きを行いましょう。

5.返済を行う

融資の返済方法は月賦払い・口座振替が一般的です。

契約締結後に届く支払額明細の内容通りに行われます。

創業融資の審査期間が長引くケースとは

創業融資の審査期間は、面談から2~3週間程度が目安と紹介しました。

目安と表現しているように、状況によっては審査期間がさらに長引くこともあります。

審査期間が長引くケースやその理由について解説します。

融資の申し込みが多い時期である

融資の申し込みが多ければ、それだけ公庫が行う審査の数が多くなります。

審査に入るまでに時間がかかるため、融資の申し込みが多い時期は審査期間が長くなります

 

融資の申し込みが多い時期として、年末である12月や年度末、会社設立が集中しやすいな3月などが挙げられます。

また、社会情勢が不安定で経済状況が悪い時期も、融資の申し込みが多くなります。

直近の例としては、新型コロナウイルスの流行による影響が挙げられます。

書類に不備や不足がある

書類に不備や不足があると、審査に必要な材料が足りない状態となります。

不足書類を提出するまでは審査を進められないため、必然的に審査期間が長引きます。

ビジネスモデルの都合から審査に時間がかかっている

創業予定のビジネスモデルの内容によっては、審査に時間がかかる場合があります。

ビジネスモデルの都合から審査に時間がかかるケースとして、以下の例が挙げられます。

  • ・新しいビジネスモデルで比較に使いやすい同業他社の例がない
  • ・複雑なビジネスモデルで、情報の整理や審査項目の明確化等が難しい
  • ・ビジネスモデル自体は類似の例があるものの、他社と違う部分が多い

創業融資の場合、返済能力を判断する材料としてビジネスモデルが重視される傾向です。

ビジネスモデルによっては審査期間が長引く点を押さえておきましょう。

大型連休を挟むタイミングである

融資の審査は原則として、日本政策金融公庫の営業時間内に実施されます。

そのため、大型連休を挟むタイミングは、どうしても面談から審査終了までにかかる時間が長くかかります。

具体的な例として、ゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始が挙げられます。

創業融資の審査期間を短くするコツ

創業融資の審査期間が長くなるほど、審査結果を待つだけで動けない時間も長くなります。

創業や開業準備をなるべくスムーズに進められるよう、創業融資の審査期間を短く抑えるのが理想です。

 

創業融資の審査期間を短くするコツとして、以下の4つが挙げられます。

  • 連休前や申し込みが多い時期を避ける
  •  大型連休を挟む時期や申し込みが多い時期は、どうしても審査に時間がかかります。
  •  連休前や融資申し込みが集中しそうな時期の申し込みは避けるのが良いでしょう。
  •  
  • 書類の確認を徹底し不備や漏れを防ぐ
  •  書類の不備や不足は審査に要する時間が長くなる原因です。
  •  
  • 創業計画書の内容を充実させる
  •  ビジネスモデルの都合により審査が長引くのを防ぐ方法として効果的です。
  •  
  • わかりにくい、審査で懸念となりやすそうな部分の説明を充実させる
  •  審査で引っ掛かりそうな部分がわかれば、該当の部分の説明を充実させましょう。
  •  ただし、当事者による主観のみでは懸念部分を正確に把握するのは困難です。
  •  融資支援を得意とする専門家のサポートを受けることをおすすめします。

創業融資の審査期間がどれほどの長さになるかは、状況によって大きく左右されるため一概にはいえません。

上記のコツを押さえた上で融資に申し込んでも、思わぬ理由によって審査期間が長引くケースも有り得ます。

審査期間を最短にするためのポイントを押さえつつも、審査に時間がかかっても良いように余裕を持って申し込むのが安心です。

まとめ

創業融資の審査期間は、2~3週間程度が目安です。

ただし、審査にかかる時間は様々な要素によって左右されるため一概にはいえません。

申し込むタイミングやビジネスモデルによっては、審査に3週間以上かかるケースも有り得ます。

 

審査期間を最短で抑えるためには、今回紹介したコツを押さえることが大切です。

とはいえ、思わぬ理由によって想定よりも審査に時間がかかることもあるかもしれません。

審査期間を短くするコツを押さえつつ、審査に時間がかかっても良いように余裕を持って申し込むようにしましょう。専門家に相談するのもおすすめです。


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吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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