ファクタリングとは？仕組みとメリット、注意点について解説！

どれだけ売掛債権の額が多くても、取引先の倒産により回収できなくなれば意味がありません。

しかしファクタリングで売掛債権を譲渡すれば、手数料は差し引かれるものの確実に入金が行われます。

なお、ファクタリング実施後に売掛先が倒産しても、事業者が責任を負う必要は原則としてありません。

ほとんどのファクタリングサービスは償還請求権のない「ノンリコース」に該当するためです。

ノンリコースのファクタリングが主流な理由として、法律による縛りが挙げられます。

最初に紹介したように、ファクタリングは法律上「債権の売買契約」に該当します。

しかし、ファクタリング業者から利用者に対して貸倒れ分の回収が可能とすると「貸金業」に該当する可能性があります。

貸金業登録をしていない業者による貸金業は違法です。そのため償還請求権ありのファクタリングサービスを行うには、貸金業登録を行う必要があります。

しかし、貸金業登録はハードルが高い上、償還請求権ありのサービスは収益性が低いといわれています。償還請求権ありのファクタリングで事業を成り立たせるには、資金・取引数ともに圧倒的な大きさが必要です。

以上の理由からファクタリング業者が貸金業登録をするメリットは小さいため、合法的なサービスは償還請求権のないノンリコースファクタリングがほとんどとなります。