エンジェル投資家とは?概要とメリット、注意点について解説!

2024.02.04

エンジェル投資家とは、起業したばかりで実績が少ない会社に対して投資を行う個人投資家です。

会社の実績ではなく、事業の新規性・将来性・ビジネスモデル等から出資の判断をします。

エンジェル投資を行う目的の性質上、事業の安定性よりも将来性を重視する傾向です。

 

エンジェル投資家からの投資は、実績の少ない会社が投資によって資金調達をする方法として非常に有用です。

一方、エンジェル投資ならではの注意点も確認する必要があります。

 

今回はエンジェル投資家について詳しく解説します。

 

創業時に使える資金調達方法全般については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

 

CONTENTS

エンジェル投資家の概要

はじめに、エンジェル投資家の概要を紹介します。

エンジェル投資家とは

エンジェル投資家とは、起業したばかりで実績が少ない会社に投資をする個人投資家です。

会社の実績や直近の経営状態ではなく、会社の新規性・将来性・ビジネスモデル等から出資を判断します。

エンジェル投資を行う理由

エンジェル投資を行う理由として、大きく3つ挙げられます。

 

1つ目は、キャピタルゲインを獲得するためです。

キャピタルゲインとは、保有している株式等の資産を売却することで得られる売却差益を指します。

実績が少なく株価が安いうちに株を買い、会社が成長してから株を売ることで、大きなキャピタルゲインが期待できます。

 

2つ目は、新規性や将来性に惹かれた会社を応援するためです。

投資家による出資金はそのまま会社の資金となり、出資金が多いほど会社としてできることも増えます。

会社を応援する意味を込めて出資をするエンジェル投資家も多くみられます。

 

3つ目は、起業直後の会社への投資による名声を得るためです。

前述のように、起業直後で実績がない会社への出資は会社にとって大きな助けとなります。

エンジェル投資を行えば、創業直後の会社を支えてくれた投資家として、会社が大きくなった後に名前を出してもらえる可能性が高いです。

また、エンジェル投資自体が注目を集めやすい行為のため、投資の直後から名声を得られる可能性もあるでしょう。

一般的な投資との違い

一般的な投資との違いとして、投資を行う目的と、出資に際して重視するポイントの違いが挙げられます。

 

エンジェル投資を行う目的は前項で紹介した通りです。

将来的なキャピタルゲインの獲得や会社の応援、名声の獲得などが挙げられます。

 

一般投資の目的は人によって異なりますが、配当獲得を目的とするケースが多くみられます。配当目的の場合、継続性や安定性が重視される傾向です。

エンジェル投資は配当目的ではいため、継続的で安定した利益は重視していません。

エンジェル投資家は出資の目的や性質上、安定性よりも将来性を重視します。

 

なお、投資額そのものは一般投資よりも少額のケースが多いです。

エンジェル投資家の探し方

エンジェル投資家の探し方を3つ紹介します。

知人からの紹介を受ける

知人に経営者や投資家とつながりがある人がいる場合、知人から紹介を受けるのが得策です。

全く知らない人から出資を受けるよりも心理的なハードルが低く、信用できる傾向にあります。

とはいえ、知人の紹介だからといって無条件で信用するのは危険です。ある程度の交流をし、お互いに信頼関係を築いていきましょう。

交流会やイベントに参加する

起業家向けの交流会やイベントも、エンジェル投資家に出会える可能性が高い場面です。

ビジネス目的の場という性質上、投資やビジネスに関する深い話がしやすいというメリットもあります。

マッチングサイトを利用する

エンジェル投資家を探せるマッチングサイトを利用するのも1つの手段です。

自身の事業やビジネスモデルに興味を持ったエンジェル投資家とマッチングすれば、理想的な出資を受けられる可能性があります。

エンジェル投資家から投資を受けるメリット

エンジェル投資家から投資を受けるメリットを3つ紹介します。

返済義務がない

エンジェル投資家から受ける出資金は返済義務がありません

 

創業直後の資金調達手段の代表例として、創業融資が挙げられます。

創業融資は多額の資金調達ができる一方で、返済義務があり利子の支払いも必要な点がデメリットの1つです。

また、融資制度ごとに資金用途も定められています。

完全に自由に使えるわけではない上に、滞りなく返済をするため返済を視野に入れた事業活動が必要となる方法です。

 

エンジェル投資による出資金は貸借対照表の純資産の部に計上されるもので、会社が自由にできる資金です。

返済義務がないため、将来的に返済が負担になることはありません。返済を視野に入れた事業活動や資金計画も不要です。

ノウハウの提供やアドバイスを受けられる可能性がある

エンジェル投資家とつながることで、ノウハウの提供やアドバイスを受けられる可能性があります。

 

エンジェル投資家は会社の実績や現況ではなく、会社の新規性・将来性・ビジネスモデル等から出資を判断すると紹介しました。

つまり、エンジェル投資を行う人には、経営に関する深い知識や理解、将来性を判断できるだけのスキルがあるといえるでしょう。

 

エンジェル投資家の多くは会社の将来に期待をしています。

また、会社が成功するか否かが、将来獲得できるキャピタルゲインや名声を大きく左右します。

実績が少ない段階から出資者として携わるため、出資先の会社に対する思い入れが強かったり、会社が成功し大きく成長できるよう親身にアドバイスやサポートをしてくれるエンジェル投資家も多いです。

 

ビジネスに対する造形が深い人からのサポートを受けられる可能性が高まる点は、エンジェル投資家とつながる大きなメリットです。

取引先の紹介を受けられるケースがある

エンジェル投資家の多くは、投資家として既に多くの会社への投資やサポートをしています。ビジネス面での人脈が広いといえるでしょう。

そんなエンジェル投資家とつながることができれば、エンジェル投資家から取引先の紹介を受けられるケースも有り得ます。

自社の事業内容やビジネスモデルを理解した上で受ける紹介のため、自身にとって理想的な出会いとなる可能性が期待できるでしょう。

エンジェル投資家から投資を受ける際の注意点

エンジェル投資家から投資を受ける際の注意点を2つ紹介します。

高額の投資は受けられない可能性が高い

エンジェル投資家からは高額の投資を受けられない可能性が高いです。

 

エンジェル投資家はあくまでも個人投資家であり、投資家本人の自己資金の範囲内で投資が行われます。

そのため、ベンチャーキャピタルからの投資や金融機関からの融資に比べると調達できる資金額はどうしても少ない傾向です。

ベンチャーキャピタルは数億円の出資を受けられるケースもありますが、エンジェル投資家の出資額の相場は数百万~数千万円程度となります。

 

多額の資金調達が必要な場合、別の方法を選ぶ必要があるでしょう。

経営に関与され自由度が下がる恐れがある

エンジェル投資家から投資を受けるメリットとして、「ノウハウの提供やアドバイスを受けられる可能性がある」を挙げました。

しかし、場合によっては、経営に関与され自由度が下がるというデメリットになってしまう恐れがあります。

 

エンジェル投資家は出資者、すなわち株主である以上、エンジェル投資家からの経営に関する意見をおざなりにはできません。

エンジェル投資家の考え方や投資家としての姿勢によっては、投資を受けることで会社の経営の自由度が下がってしまう可能性があるのです。

 

創業者の自由度を保つため、自身と投資家の方向性が合っているか、投資家の経営への関与度はどの程度かを事前に確認できるのが理想です。

まとめ

エンジェル投資家は、創業直後で実績がない会社へ投資を行う投資家です。

会社の実績や現況ではなく、新規性・将来性・ビジネスモデルから出資の判断をします。

 

エンジェル投資家から出資を受けるメリットとして、会社の自由にできる資金を得られる点が挙げられます。

また、経営に関するアドバイスの提供や、取引先の紹介を受けられる点もメリットです。

 

その一方で、高額の出資は受けにくい点に注意する必要があります。

経営に深く関与する投資家の場合、創業者の自由度が下がってしまう恐れもあります。

 

エンジェル投資家のメリットと注意点の両方を把握した上で、エンジェル投資家からの投資の検討や、自身に合う投資家探しを進めましょう。


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吉岡 伸晃
吉岡 伸晃

記事監修
BIZARQ合同会社代表公認会計士

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